专利摘要:
本発明は、化学式(I)または(II)のエレクトロルミネッセンス金属錯体、その製造方法、当該金属錯体を包含する電子機器および特に有機発光ダイオード(OLED)などの電子機器における酸素感応指示器、バイオアッセイにおける燐光指示薬、および触媒としてのその使用に関する。
公开号:JP2011511821A
申请号:JP2010546285
申请日:2009-02-02
公开日:2011-04-14
发明作者:リッチ アンドレア;バードン クリスティーナ;アレンバッハ シュテファン;シェーファー トーマス;シュミートハルター ベアト;ムーラー ペーター
申请人:ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se;
IPC主号:C07F15-00
专利说明:

[0001] 本発明は、ジベンゾ[f,h]キノキサリンを用いたエレクトロルミネッセンス金属錯体、その製造方法、当該金属錯体を包含する電子機器および特に有機発光ダイオード(OLED)などの電子機器における酸素感応指示器、バイオアッセイにおける燐光指示薬、および触媒としてのその使用に関する。]
[0002] ディスプレイ類を構成する発光ダイオードなどを発光する有機電子デバイスが、さまざまな種類の電子機器に使用されている。こうした機器ではすべて、有機活性層が2つの電気接触層に挟まれている。光が電気接触層を通過できるように、電気接触層のうちの少なくとも一方は透光性である。電気接触層に電気を流すと透光性の電気接触層を通して有機活性層から光が放射される。]
[0003] 発光ダイオードの活性成分として有機エレクトロルミネッセンス化合物を用いることは周知である。アントラセン、チアジアゾール誘導体およびクマリン誘導体などの単純な有機分子がエレクトロルミネッセンスを呈することが知られている。また、例えば、US−B−5,247,190、US−B−5,408,109およびEP−A−443861に開示されているように、半導体性の共役ポリマーもエレクトロルミネッセンス成分として用いられている。例えばUS−A−5,552,678に開示されているように、8−ヒドロキシキノレートと三価の金属イオン、特にアルミニウムとの錯体もエレクトロルミネッセンス成分として幅広く用いられている。]
[0004] BurrowsとThompsonは、fac−トリス(2−フェニルピリジン)イリジウムを有機発光素子の活性成分として使用できると報告した(Appl.Phys.Lett.1999,75,4)。この場合、導電性のホスト材料中にイリジウム化合物を含有させると性能が最大限になる。Thompsonはさらに、fac−トリス[2−(4’,5’−ジフルオロフェニル)ピリジン−C’2,N]イリジウム(III)でドープしたポリ(N−ビニルカルバゾール)を活性層に用いたデバイスについて報告した(Polymer Preprints 2000,41(1)、770)。]
[0005] JP2005298483は、例えば発光成分として使用でき、有機エレクトロルミネッセンス成分の材料、エレクトロケミルミネッセンス(ECL)成分の材料、発光センサー、光増感物質、ディスプレイなどとして好適な



などのイリジウム錯体、その製造方法および発光材料を記述している。]
[0006] KR20060079625は、例えば



などの燐光赤色発光イリジウム錯体およびこれを包含する有機エレクトロルミネッセンスデバイスに関する。]
[0007] Z.Liu et al.,Adv.Funct.Mat.2006,16,1441は、高効率の非ドープ有機発光ダイオードのための錯体



[式中、
R1はt−ブチルでありR2は



であるか、R1はt−ブチルでありR2は



である]
の使用について記述している。]
[0008] J.−P. Duanら(Adv.Mat.2003,15,224)は、OLEDにおける橙赤色発光体としての錯体



の使用について記述している。]
[0009] KR20060036670は、燐光イリジウム錯体およびこれを包含する有機エレクトロルミネッセンスデバイスに関する。以下の燐光イリジウム錯体



が明確に開示されている。]
[0010] 本発明よりも早期に優先権を得ているが、本発明の優先日の後に公開されたEP1939208A1は、一般式



[式中、
Arは6〜25個の炭素原子を有するアリール基、
A1は水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基および1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基のうちのいずれか1つ、
A2〜A8はそれぞれ、水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基およびハロゲン基のうちのいずれか1つ、
M10は、第9族元素および第10族元素の金属、
L10は、モノアニオン配位子、
uは、金属が第9族元素である場合は2、
uは、金属が第10族元素である場合は1である]
で示される構造を有する有機金属錯体に関する。]
[0011] WO2005049762は、少なくとも基質、アノード、発光層およびカソードを包含し、発光層がイリジウム錯体IrL3を含有し、少なくとも2個の配位子Lがジベンゾキノリンである発光素子に関する。WO2005049762は、特に、波長がそれぞれλmax=545nmおよびλmax=595nmの光を発光する錯体Ir(ジベンゾ[f,h]キノリン)2(ペンタン−2,4−ジオネート)およびIr(ジベンゾ[f,h]キノリン)3に関する:



。]
[0012] しかし、例えば高効率の放射、優れた蒸発性、熱安定性、加工安定性、高電荷キャリア移動度、低ターンオン電圧および発光色の高温安定性を有する性能が改善された特に橙または赤色発光体といったエレクトロルミネッセンス化合物が依然として必要とされている。]
[0013] したがって、本発明は、一般式



[式中、
R1、R2およびR1’は互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C1−C18ペルフルオロアルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるC5−C12シクロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C2−C18アルキニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CN、



、−CO−R28であるか、
R1およびR2がともに環を形成し、
R3、R8、R3’およびR8’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C1−C18ペルフルオロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C2−C18アルキニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−CO−R28、



、−NR25R26、−SR29またはSi(R30)3であり、
R4、R7、R4’およびR7’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C1−C18ペルフルオロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C2−C18アルキニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−CO−R28、



、−NNR25R26、−SSR29またはSi(R30)3であり、
R5、R6、R5’およびR6’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C1−C18ペルフルオロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C2−C18アルキニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−CO−R28、



、−NNR25R26、−SSR29またはSi(R30)3であり、
NR25およびR26が互いに独立してC1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリールであるか、
NR25およびR26がともにそれらが結合する窒素原子とともに複素芳香環または場合により置換されていてよい環系を形成し、
BUが架橋ユニットであり、
Dが−CO−;−COO−;−S−;−SO−;−SO2−;−O−;−NNR25’−;−SiR30R31−;−POR32−;−CR23=CR24−;または−C≡C−であり、Eが−OSR29;−SSR29;−NNR25’R26’;−COR28;−COOR27;−CONNR25’’R26’;−CN;またはハロゲンであり、GがE、C1−C18アルキル、Dで中断されるC1−C18アルキル、C1−C18ペルフルオロアルキル、C1−C18アルコキシまたはEで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルコキシまたはC2−C18アルケニルであり、
R23、R24、NR25’および’R26’が互いに独立してH;C6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであり、
R27およびR28が互いに独立してH;C6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであり、
SR29がH;C6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであり、
R30およびR31が互いに独立してC1−C18アルキル、C6−C18アリールまたはC1−C18アルキルで置換されるC6−C18アリールであり、
R32がC1−C18アルキル、C6−C18アリールまたはC1−C18アルキルで置換されるC6−C18アリールであり、
MがPd、RhまたはRe、特にPtまたはIrであり、
Lが一座または二座配位子であり、
Lが一座配位子である場合は
MがPdまたはPtである場合はmが0または2、nが1または2であり、
MがRh、IrまたはReである場合はmが0、2または4であり、nが1、2または3であり、
Lが二座配位子である場合は
MがPdまたはPtである場合はmが0または1、nが1または2であり、
MがRh、IrまたはReである場合はmが0、1または2であり、nが1、2または3であり、
R1、R2、R3、R8、R4、R7、R5およびR6の少なくとも1つがHとは異なり、
さらには



を除外し;さらには一般式



[式中、
Arが6〜25個の炭素原子を有するアリール基であり、
A1が水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基および1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基のうちのいずれか1つであり;
A2〜A8がそれぞれ水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基およびハロゲン基のうちのいずれか1つであり;
M10が第9族元素および第10族元素の金属であり;
L10がモノアニオン配位子であり;
金属が第9族元素である場合はuが2であり、金属が第10族元素である場合はuが1である]によって表される構造を有する有機金属錯体を除外することを前提とする]
の化合物(金属錯体)に関する。]
[0014] 本発明の化合物は、λmaxが約520nm以上、特に約560nm以上、特に約600nm以上の橙または赤色発光体であるのが好ましい。単一または複数のジベンゾ[f,h]キノキサリン化合物は約(0.62、0.37)〜約(0.68、0.32)の間の色座標、特に約(0.63、0.34)〜約(0.68、0.32)の間の色座標、特に約(0.65、0.35)または(0.68、0.32)のNTSC座標を有する必要がある。]
[0015] 本発明によれば、金属錯体は少なくとも1個のジベンゾ[f,h]−キノキサリン配位子を包含する。すなわち、2個または3個以上のジベンゾ[f,h]−キノキサリン配位子を包含してよい。]
[0016] 「配位子」という用語は、金属イオンの配位圏に結合された、分子、イオン、または原子を意味することを意図する。「錯体」という用語は、名詞として使用される場合、少なくとも1つの金属イオンと少なくとも1つの配位子とを有する化合物を意味することを意図する。「基」という用語は、有機化合物中の置換基または錯体中の配位子などの、化合物の一部を意味することを意図する。「面型」という用語は、3つの「a」基が全て隣接している、すなわち8面体の1つの面の角にある8面体形状を有する錯体Ma3b3(ここで、「a」および「b」は、異なる配位原子を表す)の1つの異性体を意味することを意図する。「メリジオナル型」という用語は、3つの「a」基が、2つが互いにトランス位にあるように3位置を占めて、すなわち3つの「a」基が、同一平面上の3位置を占めて、配位圏をまたぐ経線とみなすことのできる弧を形成し、8面体形状を有する錯体Ma3b3のひとつの異性体を意味することを意図する。「〜に隣接する」という語句は、デバイス中の層を指すのに用いられるとき、1つの層が別の層のすぐ隣にあることを必ずしも意味しない。「光活性」という用語は、エレクトロルミネセンスおよび/または感光性を示す任意の材料を指す。]
[0017] 本発明の金属錯体は、少なくとも1つの配位子がジベンゾ[f,h]キノキサリン化合物から誘導されることを特徴とする。好適なジベンゾ[f,h]キノキサリンまたはその中間体は既知であるか、既知の手順に従って生成することができる。好適なジベンゾ[f,h]キノキサリンまたはその中間体の合成は、例えばJ.−P. Duan et al.,Adv. Mat.2003,15,224およびWO2006/097419ならびに本明細書に引用する参照文献に記述されている。]
[0018] 金属Mは、Ir、RhおよびReならびにPtおよびPdから選択枝、PtおよびIrが最も好ましい。]
[0019] R3、R8、R4、R7、R5およびR6の少なくとも1つがHとは異なり、特にR3およびR8またはR4およびR7またはR5およびR6がHとは異なるのが好ましい。より好ましくは、R3およびR8またはR4およびR7がHとは異なり、最も好ましくはR4およびR7がHとは異なる。]
[0020] 置換基R3およびR8またはR4およびR7またはR5およびR6の少なくとも1つがHとは異なるのが好ましい。より好ましくは、置換基R3およびR8またはR4およびR7の少なくとも1つがHとは異なり、最も好ましくは置換基R4およびR7の少なくとも1つがHとは異なる。]
[0021] 本発明のある実施形態において、置換基R3、R8、R4およびR7の少なくとも1つは、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキルである。]
[0022] 本発明のある実施形態において、置換基R3、R8、R4およびR7の少なくとも1つは、




[式中、
n3は0であるか、整数1、2、3、4または5であり、
R11はそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、C1−C25アルキル、C1−C25アルコキシまたはNR25R26である]
である。好ましくはR3およびR8またはR4およびR7が



基である。より好ましくは、R4およびR7が



基である。]
[0023] 本発明のある実施形態において、置換基R3、R8、R4およびR7の少なくとも1つが、−NR25R26基
[式中、
NR25およびR26が互いに独立して、特に場合により置換することのできるフェニル、ナフチル、アントリル、ビフェニリル、2−フルオレニル、フェナントリルまたはペリレニル、例えば



であるか、NR25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに複素芳香環または



などの環系を形成し;
m’が0、1または2であり;
m’’がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、0、1、2または3、特に0、1または2、特に0または1であり;
R41がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、Cl、F、CN、N(R45)2、C1−C25アルキル基、C4−C18シクロアルキル基、互いに隣接していない1個以上の炭素原子が−NR45−、−O−、−S−または−C(=O)−O−で置換できるか、および/または1個以上の水素原子がFで置換できるC1−C25アルコキシ基、C6−C24アリール基または1個以上の炭素原子がO、SまたはNで置換できるか、および/または1個以上の非芳香族基R41で置換できるC6−C24アリールオキシ基または2個以上の基R41が環系を形成し;
R45がH、C1−C25アルキル基、互いに隣接していない1個以上の炭素原子が−NR45’’−、−O−、−S−、−C(=O)−O−または−O−C(=O)−O−で置換できるか、および/または1個以上の水素原子がFで置換できるC4−C18シクロアルキル基、C6−C24アリール基または1個以上の炭素原子がO、SまたはNで置換できるか、および/または1個以上の非芳香族基R41で置換できるC6−C24アリールオキシ基であり、
R45’’がH、C1−C25アルキル基またはC4−C18シクロアルキル基であり、
R116、R117およびR117’が互いに独立してH、ハロゲン、−CN、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C2−C18アルキニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アラルキル、−C(=O)−R127、−C(=O)OR127または−C(=O)NR127R126であるか、
互いに隣接する置換基R116、R117およびR117’が環を形成することができ、
R119およびR120が互いに独立してC1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C2−C18アルキニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アラルキルであるか、
R119およびR120がともに式=CR121R122
[式中、
R121およびR122が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、またはC2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリールである]の基を形成するか、
R119およびR120が五員環または六員環を形成し、これは場合によりC1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C2−C18アルキニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アラルキルまたは−C(=O)−R127で置換され、
R126およびR127が互いに独立してH;C6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであり、
Dが−CO−、−COO−、−S−、−SO−、−SO2−、−O−、−NR65−、−SiR70R71、−POR72−、−CR63=CR64−、または−C≡C−であり、
Eが−OR69、−SR69、−NR65R66、−COR68、−COOR67、−CONR65R66、−CNまたはハロゲンであり、
GがEまたはC1−C18アルキルであり、
R63、R64、R65およびR66が互いに独立してH、C6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであり、
R65およびR68は、ともに五員環または六員環を形成し、
R67およびR68が互いに独立してH;C6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであり、
R69がH;C6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであり、
R70およびR71が互いに独立してC1−C18アルキル、C6−C18アリールまたはC1−C18アルキルで置換されるC6−C18アリールであり、
R72がC1−C18アルキル、C6−C18アリールまたはC1−C18アルキルで置換されるC6−C18アリールである]である。]
[0024] BUは、



[式中、
R119、R120、R41およびm’’が上に定義する通りである]
などの架橋ユニットである。]
[0025] 本発明の好ましい実施形態において、R25およびR26は互いに独立して



であり、R116およびR117は互いに独立して、場合により−O−で中断してよいC1−C25アルキルまたはC1−C25アルコキシである。]
[0026] の例は、



および



である。]
[0027] 基の例を以下に示す:



[式中、
R41、R116、R117、R119、R120およびm’’は上に定義される通りである]。]
[0028] 式IまたはIIの化合物
[式中、
R1、R1’およびR2が互いに独立してH、C1−C18アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるC5−C12シクロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、



またはCNであるか、
R1およびR2がともに



基を形成し、
R206’、R208’、R205、R206、R207、R208、R209およびR210が互いに独立してH、C1−C18アルキル、C1−C18アルコキシまたはC6−C24アリール、C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C24アリールであり;
R301、R302、R303、R304、R305、R306、R307およびR308が互いに独立してHまたはC1−C18アルキルであり、
R3、R8、R3’およびR8’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−NR25R26であり;
R4、R7、R4’およびR7’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、Eで置換されるかおよび/または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CN、−NR25R26であり;
R5、R6、R5’およびR6’がHであり、
R25およびR26が互いに独立してC6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであるか;
R25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに複素芳香環系



を形成し;
m’’、m’およびR41が以下に定義する通りであり;
Eが−OR29;−SR29;−NR25’’R26’、CNまたはFであり;
GがE、CF3、C1−C18アルキルまたはC2−C18アルケニルであり、
MがPd、RhまたはRe、特にPtまたはIrであり、
Lが二座配位子であり、
MがPdまたはPtである場合はmが0または1、nが1または2であり、
MがRh、IrまたはReである場合はmが0、1または2であり、nが1、2または3であり、
R29;R29;R25’および’R26’が請求項1に定義した通りであり、
R3、R8、R4およびR7の少なくとも1つがHとは異なることを前提とする]
が好ましい。より好ましくは、R3およびR8またはR4およびR7がHとは異なり、最も好ましくはR4およびR7がHとは異なる。]
[0029] 好ましい実施形態において、本発明は以下の構造(Va)、(Vb)、(Vc)、(VIa)、(VIb)または(VIc):



[式中、
R1、R1’およびR2が互いに独立してH、C1−C18アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるC5−C12シクロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリールまたはCNであり、
R3、R8、R3’およびR8’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−NR25R26であり;
R4、R7、R4’およびR7’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、Eで置換されるかおよび/または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−NR25R26であり;
NR25およびR26が互いに独立してC6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであるか;
NR25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに複素芳香環系



を形成し;
m’が0、1または2であり;
m’’がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、0、1、2または3、特に0、1または2、特に0または1であり;
R41がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、Cl、F、CN、N(R45)2、C1−C25アルキル基、C4−C18シクロアルキル基、互いに隣接していない1個以上の炭素原子が−NR45−、−O−、−S−または−C(=O)−O−で置換できるか、および/または1個以上の水素原子がFで置換できるC1−C25アルコキシ基、C6−C24アリール基または1個以上の炭素原子がO、SまたはNで置換できるか、および/または1個以上の非芳香族基R41で置換できるC6−C24アリールオキシ基または2個以上の基R41が環系を形成し;
R45がH、C1−C25アルキル基、互いに隣接していない1個以上の炭素原子が−NR45’’−、−O−、−S−、−C(=O)−O−または−O−C(=O)−O−で置換できるか、および/または1個以上の水素原子がFで置換できるC4−C18シクロアルキル基、C6−C24アリール基または1個以上の炭素原子がO、SまたはNで置換できるか、および/または1個以上の非芳香族基R41で置換できるC6−C24アリールオキシ基であり、
R45’’がH、C1−C25アルキル基またはC4−C18シクロアルキル基であり、
Eが−OR29;−SR29;−NR25’R26’、CNまたはFであり;
GがE、CF3、C1−C18アルキルまたはC2−C18アルケニルであり、
R29;R29;R25’および’R26’が請求項1に定義した通りであり、
M2がRhまたはRe、特にIrであり、
Lが二座配位子であり、
L’’が一座配位子または
以下の構造(VIIa)、(VIIb)、(VIIIa)または(VIIIb):



[式中、
M4がPdまたはPtであり、
L、R1、R2、R1’、R3、R4、R3’、R4’、R7、R8、R7’およびR8’が上に定義する通りである]を有する請求項1の化合物であり、
R2がHであり、
R1およびR1’がH、C1−C18アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるC5−C12シクロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、



またはCNであり、
R3、R8、R3’およびR8’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C24アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ;C1−C18アルコキシまたは−O−で中断されるC1−C18アルコキシ;または−NR25R26であり;
R4、R7、R4およびR7が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C24アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ;C1−C18アルコキシまたは−O−で中断されるC1−C18アルコキシ;または−NR25R26であり;
R25およびR26が互いに独立してC6−C18アリール;;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;−O−で中断されるC1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシであるか;
R25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに複素芳香環系



[式中、
G、R41およびmが上に定義する通りである]
を形成し;
M4がPd、特にPtであり、
M2がIrであり
Lが二座配位子である]
を有する化合物に関する。]
[0030] 単座配位子はモノアニオン性であるのが好ましい。かかる配位子は配位原子としてOまたはSを有し、配位基としては、アルコキシド、カルボキシレート、チオカルボキシレート、ジチオカルボキシレート、スルホネート、チオレート、カルバメート、ジチオカルバメート、チオカルバゾンアニオン、またはスルホンアミドアニオンなどを有する。場合によっては、β−エノラートなどの配位子が、単座配位子として働き得る。また、単座配位子は、ハライド、ニトレート、スルフェート、またはヘキサハロアンチモネートなどの配位アニオンであり得る。好適な一座配位子の例を以下に示す:



。一座配位子は市販されている。]
[0031] 本発明の好ましい実施形態において、配位子は(モノアニオン性の)二座配位子である。一般に、これらの配位子は配位原子としてN、O、PまたはSを有し、イリジウムに配位すると五員環または六員環を形成する。好適な配位基としては、アミノ、イミノ、アミド、アルコキシド、カルボキシレート、ホスフィノ、チオレートなどが挙げられる。これらの配位子の好適な親化合物の例としては、β−ジカルボニル(β−エノラート配位子)およびそれらのNおよびS類似体、アミノカルボン酸(アミノカルボキシレート配位子)、ピリジンカルボン酸(イミノカルボキシレート配位子)、サリチル酸誘導体(サリチレート配位子)、ヒドロキシキノリン(ヒドロキシキノリネート配位子)およびそれらのS類似体、およびジアリールホスフィノアルカノール(ジアリールホスフィノアルコキシド配位子)などが挙げられる。]
[0032] かかる二座配位子Lの例は、









[式中、
R11およびR15が互いに独立して水素、C1−C8アルキル、C6−C18アリール、C2−C10ヘテロアリールまたはC1−C8ペルフルオロアルキルであり、
R12およびR16が互いに独立して水素、C6−C18アリールまたはC1−C8アルキルであり、
R13およびR17が互いに独立して水素、C1−C8アルキル、C6−C18アリール、C2−C10ヘテロアリール、C1−C8ペルフルオロアルキルまたはC1−C8アルコキシであり、
R14がC1−C8アルキル、C6−C10アリールまたはC7−C11アラルキルであり、
R18がC6−C10アリールであり、
R19がC1−C8アルキル、C1−C8ペルフルオロアルキルであり、
R20がC1−C8アルキルまたはC6−C10アリールであり、
R21が水素、C1−C8アルキルまたは部分的または完全にフッ素化したC1−C8アルコキシであり、
R22およびR23が互いに独立してCq(H+F)2q+1またはC6(H+F)5であり、
R24がそれぞれにおいて同じであるか異なっていてよく、かつHまたはCq(H+F)2q+1から選択され、
qが1〜24の整数であり、pが2または3であり、
R46がC1−C8アルキル、C6−C18アリールまたはC1−C8アルキルで置換されるC6−C18アリールである]
である。]
[0033] 好適なホスフィノアルコキシド配位子



の例は以下:3−(ジフェニルホスフィノ)オキシプロパン[dppO]、1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2−(ジフェニルホスフィノ)−エトキシド[tfmdpeO]である。]
[0034] そこから配位子Lを誘導するのに特に好適な化合物HL



の例としては、



が挙げられる。]
[0035] ヒドロキシキノリン親化合物HLは、部分的または完全にフッ素化したアルキルまたはアルコキシ基などの基で置換することができる。一般に、これらの化合物は市販されている。好適なヒドロキシキノリネート配位子Lの例としては、8−ヒドロキシキノリネート[8hq]
2−メチル−8−ヒドロキシキノリネート[Me−8hq]
10−ヒドロキシベンゾキノリネート[10−hbq]
が挙げられる。]
[0036] 本発明のさらなる実施形態において、二座配位子Lは、式



[式中、
環A



が場合によりヘテロ原子を含むことのできる場合により置換されたアリール基であるか、
環B



が場合によりヘテロ原子をさらに含むことのできる場合により置換された窒素含有アリール基であるか、
環Aが環Aに結合した環Bとともに環を形成する]
の配位子である。]
[0037] 好ましい環Aとしては、フェニル基、置換フェニル基、ナフチル基、置換ナフチル基、フリル基、置換フリル基、ベンゾフリル基、置換ベンゾフリル基、チエニル基、置換チエニル基、ベンゾチエニル基、置換ベンゾチエニル基などが挙げられる。置換フェニル基、置換ナフチル基、置換フリル基、置換ベンゾフリル基、置換チエニル基、置換ベンゾチエニル基の置換基としては、C1−C24アルキル基、C2−C24アルケニル基、C2−C24アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、C1−C24アルコキシ基、C1−C24アルキルチオ基、シアノ基、C2−C24アシル基、C1−C24アルキルオキシカルボニル基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルキレンジオキシ基などが挙げられる。]
[0038] 前記実施形態において、二座配位子



は、好ましくは式



[式中、R211、R212、R213およびR214が互いに独立してH、C1−C24アルキル、C2−C24アルケニル、C2−C24アルキニル、アリール、ヘテロアリール、C1−C24アルコキシ、C1−C24アルキルチオ、シアノ、アシル、アルキルオキシカルボニル、ニトロ基またはハロゲン原子であり;
環Aが場合により置換されたアリールまたはヘテロアリール基であるか;
環Aが環Aに結合したピリジル基とともに環を形成し;
R211、R212、R213およびR214が示すアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシル基およびアルキルオキシカルボニル基が置換されてよいか;
R213およびR214またはR212およびR213が式



[式中、
A41、A42、A43、A44、A45およびA46が上に定義した通りである]
の基である]
の基である。]
[0039] かかる二座配位子Lの好ましい種類は、式



[式中、
YがS、O、NR200であり、
ここで、
R200がC1−C4アルキル、C2−C4アルケニル、場合により置換されたC6−C10アリール、特にフェニル、−(CH2)r−Arであり、
ここで、
Arが場合により置換されたC6−C10アリールである]、
特に



、基−(CH2)r’X20
[式中、
r’が1〜5の整数であり、
X20がハロゲン、特にFまたはClである]、
ヒドロキシ、シアノ、−O−C1−C4アルキル、ジ(C1−C4アルキル)アミノ、アミノまたはシアノ;基−(CH2)rOC(O)(CH2)r’’CH3
[式中、
rが1または2であり、
r’’が0または1である]、



、−NH−Ph、−C(O)CH3、−CH2−O−(CH2)2−Si(CH3)3または



の化合物である。]
[0040] 配位子Lのまた別の好ましい種類はWO06/000544に記載されており、以下:



[式中、
Q1およびQ2が互いに独立して水素、C1−C24アルキルまたはC6−C18アリールであり、
A21’が水素であり、
A22’が水素またはC6−C10アリールであり、
A23’が水素またはC6−C10アリールであり、
A24’が水素であるか、
A23’およびA24’またはA23’およびA24’がともに



[式中、
R205’、R206’、R207’およびR208’が互いに独立にHまたはC1−C8アルキルである]
を形成し、
R42’がH、F、C1−C4アルキル、C1−C8アルコキシまたはC1−C4ペルフルオロアルキルであり、
R43’がH、F、C1−C4アルキル、C1−C8アルコキシ、C1−C4ペルフルオロアルキルまたはC6−C10アリールであり、
R44’がH、F、C1−C4アルキル、C1−C8アルコキシまたはC1−C4ペルフルオロアルキルであり、
R45’がH、F、C1−C4アルキル、C1−C8アルコキシまたはC1−C4ペルフルオロアルキルである]を本発明に従って有益に用いることができる。]
[0041] 二座配位子Lのまた別の好ましい種類は、式



[式中、
R214が水素、ハロゲン、特にFまたはCl;C1−C4アルキル、C1−C4ペルフルオロアルキル、C1−C4アルコキシまたは場合により置換されたC6−C10アリール、特にフェニルであり、
R215が水素、ハロゲン、特にFまたはCl;C1−C4アルキル、C1−C4ペルフルオロアルキル、場合により置換されたC6−C10アリール、特にフェニルまたは場合により置換されたC6−C10ペルフルオロアリール、特にC6F5であり、
R216が水素、C1−C4アルキル、C1−C4ペルフルオロアルキル、場合により置換されたC6−C10アリール、特にフェニルまたは場合により置換されたC6−C10ペルフルオロアリール、特にC6F5であり、
R217が水素、ハロゲン、特にFまたはCl;ニトロ、シアノ、C1−C4アルキル、C1−C4ペルフルオロアルキル、C1−C4アルコキシまたは場合により置換されたC6−C10アリール、特にフェニルであり、
R210が水素であり、
R211が水素、ハロゲン、特にFまたはCl;ニトロ、シアノ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C2−C4アルケニル、C1−C4ペルフルオロアルキル、−O−C1−C4ペルフルオロアルキル、トリ(C1−C4アルキル)シラニル、特にトリ(メチル)シラニル、場合により置換されたC6−C10アリール、特にフェニルまたは場合により置換されたC6−C10ペルフルオロアリール、特にC6F5であり、
R212が水素、ハロゲン、特にFまたはCl;ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、C1−C4アルキル、C2−C4アルケニル、C1−C4ペルフルオロアルキル、C1−C4アルコキシ、−O−C1−C4ペルフルオロアルキル、−S−C1−C4アルキル、トリ(C1−C4アルキル)シロキサニル、場合により置換された−O−C6−C10アリール、特にフェノキシ、シクロヘキシル、場合により置換されたC6−C10アリール、特にフェニルまたは場合により置換されたC6−C10ペルフルオロアリール、特にC6F5であり、
R213が水素、ニトロ、シアノ、C1−C4アルキル、C2−C4アルケニル、C1−C4ペルフルオロアルキル、−O−C1−C4ペルフルオロアルキル、トリ(C1−C4アルキル)シラニルまたは場合により置換されたC6−C10アリール、特にフェニルである]
の化合物である。]
[0042] 二座配位子Lの特定の例は、以下の化合物(X−1)〜(X−57):












である。]
[0043] 金属錯体(La)2IrL’の場合、三つの異性体が存在しうる。]
[0044] ]
[0045] 場合によっては、異性体の混合物が得られる。混合物は個々の異性体を単離することなく使用できることが多い。異性体は、A.B.Tamayo et al.,J.Am.Chem.Soc.2003,125,7377−7387に記載のように、従来の手法により分離することができる。]
[0046] 現在のところ最も好ましい配位子Lは以下:



である。]
[0047] 好ましい実施形態において、本発明は式VaまたはVb
[式中、
M2がRhまたはRe、特にIrであり、
R1およびR2が互いに独立してH、C1−C18アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるC5−C12シクロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリールまたはCNであるか、
R1およびR2がともに基



[式中、
R206’、R208’、R205、R206、R207、R208、R209およびR210が互いに独立してH、1−C18アルキル、C1−C18アルコキシまたはC6−C24アリール、C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C24アリールであり;
R301、R302、R303、R304、R305、R306、R307およびR308が互いに独立してHまたはC1−C18アルキルである]を形成し、
R3、R8、R3’およびR8’が互いに独立してH、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−NR25R26であり;
R4およびR7が互いに独立してH、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、Eで置換されるかおよび/または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−NR25R26であり;
R25およびR26が互いに独立してC6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであり;
Eが−OR29;−SR29;−NR25’R26’、−CF3、−CN、Fであり;
GがE、C1−C18アルキルまたはC2−C18アルケニルであり、
Lが二座配位子である]
の化合物に関する。]
[0048] 特に好ましい実施形態において、R1はH、C1−C10アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるシクロヘキシル、Fで1〜5回置換されていてよいフェニル、



;且つ、R2はHまたはCH3である。]
[0049] 前記実施形態において、
R4およびR7が互いに独立してH、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、−O−で中断してよいC1−C18アルコキシまたは−NR25R26である化合物がさらに好ましい。]
[0050] 前記実施形態において、式



[式中、
M2がIrであり、
R1がH、C1−C18アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるシクロヘキシル、



[式中、
n3が0または1、2、3、4、または5の整数、特に0、1、2または5であり、
R11がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、C1−C25アルキル、C1−C25アルコキシ、−NR25R26、FまたはCF3である]
であり、
R2がHまたはCH3であり、
R4およびR7が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、−O−で中断されてよいC1−C18アルコキシまたは−NR25R26であり;
R25およびR26が互いに独立して



であり、
R116およびR117は互いに独立して、場合によりO−で中断してよいC1−C25アルキルまたはC1−C25アルコキシであるか;
R25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに、式



(式中、R41がHまたはC1−C25アルキルである)の基を形成し、
Lが



である]
の化合物が最も好ましい。]
[0051] また別の好ましい実施形態において、本発明は式VIIaまたはVIIb
[式中、
M4がPd、特にPtであり、
R1およびR2が互いに独立してH、C1−C18アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるC5−C12シクロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリールまたはCNであるか、
R1およびR2がともに基



[式中、
R206’、R208’、R205’、R206、R207、R208、R209およびR210が互いに独立してH、C1−C18アルキル、C1−C18アルコキシまたはC6−C24アリール、C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C24アリールであり;
R301、R302、R303、R304、R305、R306、R307およびR308が互いに独立してHまたはC1−C18アルキルである]を形成し、
R3、R8、R3’およびR8’が互いに独立してH、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−NR25R26であり;
R4およびR7が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、Eで置換されるかおよび/または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CN、−NR25R26であり;
R25およびR26が互いに独立してC6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであり;
Eが−OR29;−SR29;−NR25’R26’であり、
GがE、C1−C18アルキルまたはC2−C18アルケニルであり、
Lが二座配位子である]
の化合物に関する。]
[0052] 前記実施形態において、
R4およびR7が互いに独立してH、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、−O−で中断してよいC1−C18アルコキシまたは−NR25R26である化合物がさらに好ましい。]
[0053] 前記実施形態において、式



[式中、
M4がPtであり、
R1がH、C1−C18アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるシクロヘキシル、



[式中、
n3が0または1、2、3、4、または5の整数、特に0、1、2または5であり、
R11がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、C1−C25アルキル、C1−C25アルコキシ、−NR25R26、FまたはCF3である]
であり、
R2がHであり、
R4およびR7が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、−O−で中断されてよいC1−C18アルコキシまたは−NR25R26であり;
R25およびR26が互いに独立して



であり、
R116およびR117は互いに独立して、場合により−O−で中断してよいC1−C25アルキルまたはC1−C25アルコキシであるか;
R25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに式



(式中、R41がHまたはC1−C25アルキルである)の基を形成し、
Lが



である]
の化合物がさらに好ましい。]
[0054] 好ましい二座配位子Lは上に記載されており、以下の配位子L:



を有益に用いることができる。さらに好ましいのは



である。さらに好ましいのは



である。]
[0055] 本発明の金属錯体は非イオン性(非荷電)であるのが好ましい。]
[0056] R1およびR2がともに環を形成する場合、それらは好ましくは基



[式中、
R301、R302、R303、R304、R305、R306、R307およびR308が互いに独立してHまたはC1−C8アルキル、特にHである]
である。]
[0057] 置換基R1、R4およびR7のうち少なくとも1つ(特にR1、R4またはR7;またはR4またはR7)が電荷輸送特性を有する官能基、特に正孔輸送特性を有する官能基である化合物が好ましい。正孔輸送特性を有する置換基の例は、−NR25R26またはフェニルなどのC6−C24アリール、−NR25R26で置換される1−または2−ナフチルであり、ここで、
R25およびR26が上に定義される通りであり、好ましくは互いに独立して



[式中、
R116およびR117が互いに独立して場合により−O−で中断されてよいC1−C25アルキルまたはC1−C25アルコキシである]
であるか、
R25およびR26がそれらに結合する窒素原子とともに、式



(式中、R41がHまたはC1−C25アルキルである)の基を形成する。]
[0058] 特に好ましい実施形態において、本発明は式



[式中、
M2がイリジウムであり、
R1がH、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるシクロヘキシル、C1−C18アルキル、



[式中、
n3が0または1、2、3、4、または5の整数、特に0、1、2または5であり、
R11がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、C1−C25アルキル、C1−C25アルコキシ、−NR25R26、FまたはCF3である]
であり、
R4およびR7が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、−O−で中断されてよいC1−C18アルコキシまたは−NR25R26であり;
R25およびR26が互いに独立して



であり、
R116およびR117は互いに独立して、場合により−O−で中断してよいC1−C25アルキルまたはC1−C25アルコキシであるか;
R25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに式



(式中、R41がHまたはC1−C25アルキルである)の基を形成し、
Lが上に定義する通りである]
の化合物に関する。前記実施形態において、
R1がH、C1−C18アルキルまたは



であり、
R4およびR7が互いに独立してH、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、−O−で中断されてよいC1−C18アルコキシまたは−NR25R26である化合物がより好ましい。前記実施形態においては、式



[式中、
R1がH、C1−C18アルキルまたは



であり、
R4およびR7が互いに独立してフェニル、−NR25R26で置換される1−または2−ナフチル;または−NR25R26である]
の化合物がさらに好ましい。]
[0059] 一置換ジベンゾキノキサリン配位子の2つの異性体



[式中
R1が例えばH、CH3、2−エチルヘキシル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるシクロヘキシルまたはフェニルであり、
R4が例えば置換フェニルである]
の混合物を用いる場合、前記異性体はイリジウムに対して二種類に配位される、すなわち



およびイリジウム錯体の異性体が得られる。]
[0060] 特に好ましい実施形態において、本発明は、式LIr(La)2またはIr(La)3
[式中、
Laが式



[式中、
R1がH、C1−C18アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるシクロヘキシル、



[式中、
n3が0または1、2、3、4、または5の整数、特に0、1、2または5であり、
R11がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、C1−C25アルキル、C1−C25アルコキシ、−NR25R26、FまたはCF3である]
であり、
R2がHまたはCH3であり、
R4およびR7が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、−NR25R26で置換されるC6−C24アリール、−O−で中断されてよいC1−C18アルコキシまたは−NR25R26であり;
R25およびR26が互いに独立して



であり、
R116およびR117は互いに独立して、場合により−O−で中断してよいC1−C25アルキルまたはC1−C25アルコキシであるか;
R25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに式



(式中、R41がHまたはC1−C25アルキルである)の基を形成し、
Lが上に定義する通りである]
の基である]
の化合物に関する。前記実施形態において、
R1がH、C1−C18アルキル、



であり、
R2がHまたはCH3であり、
R4およびR7が互いに独立してH、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、−O−で中断されてよいC1−C18アルコキシまたは−NR25R26である配位子Laがさらに好ましい。前記実施形態においては、
R1がC1−C18アルキルであり、
R2がHまたはCH3であり、
R4およびR7が互いに独立して



であるか;R1が



であり、R4およびR7が互いに独立して



であるか;R1がH、C1−C18アルキル、



であり、R4およびR7が互いに独立してNR25R26で置換されるフェニル;または−NR25R26である配位子Laがさらに好ましい。前記実施形態において、R2がHである配位子Laがさらに好ましい。]
[0061] 特に好ましい実施形態において、本発明は式



[式中、
M2がイリジウムであり、
R1が−NR25R26または



であり、
R11が−NR25R26であり、
R25、R26およびLが上に定義する通りである]
の化合物に関する。]
[0062] 特に好ましい実施形態において、本発明は式



[式中、
M2がイリジウムであり、
R1がH、C1−C18アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるシクロヘキシル、



[式中、
n3が0または1、2、3、4、または5の整数、特に0、1、2または5であり、
R11がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、C1−C25アルキル、C1−C25アルコキシ、−NR25R26、FまたはCF3である]
であり、
R4およびR7が互いに独立して、R29がC1−C18アルキルである−SR29であり、
R25、R26およびLが上に定義する通りである]
の化合物に関する。]
[0063] 式Vb(式中、R1がフェニルであり、R2、R3、R4、R7およびR8がHである)の化合物は本発明に包含されない。]
[0064] 特に好ましい実施形態において、本発明は式



[式中、
R1がメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチルブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルペンチル、1,3−ジメチルブチル、n−ヘキシル、1−メチルヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシルなどのC2−C10アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるシクロヘキシルであり、
R2がHまたはCH3であり、
Lが



である]
の化合物に関する。前記実施形態において、式



(式中、Lが



である)の化合物がさらに好ましい。前記実施形態において、式



(式中、R2がHである)の化合物がさらに好ましい。前記化合物は蒸発性に優れ、優れた熱安定性、蒸発性および高効率性を特徴とする。]
[0065] 式Vaの特定の化合物の例は、化合物A−1〜A−176、化合物B1〜B176、化合物C1〜C95、化合物D−1〜D−95および化合物E−1〜E−36である(請求項6参照)。それらのうち特に強調されるのは、化合物A1〜A4、A17〜A22、A−35〜A−40、A−53〜A−58、A−71〜A−76、A−89〜A−94、A−107〜A−112、A−125〜A−130、A−143〜A−151、A−163〜A−165、A−167〜A−172およびA−174〜A−176;およびB−1〜B−4、B−17〜B−22、B−35〜B−40、B−53〜B−58、B−71〜B−76、B−89〜B−94、B−107〜B−112、B−125〜B−130、B−143〜B−151、B−156、B−163〜B−165、B−167〜B−172およびB−174〜B−176;およびC−1、C−2、C−9〜C−12、C−19〜C−21、C−28〜C−30、C−37〜C−39、C−46〜C−48、C−55〜C−57、C−64〜C−66、C−70〜C−79、C−82〜C−84、C−86〜C−91およびC−93〜C−95;およびD−1、D−2、D−9〜D−12、D−19〜D−21、D−28〜D−30、D−37〜D−39、D−46〜D−48、D−55〜D−57、D−64〜D−66、D−70〜D−84、D−86〜D−91およびD−93〜D−95;およびE−1〜E−6、E−10〜E−15およびE−28〜E−33である。より好ましい化合物は、A−1、A−19、A−37、A−55、A−73、A−91、A−109、A−127、A−143、A−145、A−147、A−149およびA−151;およびB−1、B−19、B−37、B−55、B−73、B−91、B−109、B−127、B−143、B−145、B−147、B−149、B−151、B−156、B−163〜B−165、B−167〜B−172およびB−174〜B−176;およびC−1、C−10、C−20、C−29、C−37、C−38、C−46、C−47、C−56、C−64、C−65およびC−73〜C−79;およびD−1、D−9、D−10、D−19、D−20、D−28、D−29、D−37、D−38、D−46、D−47、D−55、D−56、D−64、D−65およびD−73〜D−95;およびE−1、E−5、E−6、E−10、E−14、E−15、E−19、E−23、E−24、E−28、E−32およびE−33である。最も好ましい化合物はA−1、B−1、C−1、D−1、C−79、D−79、C−81、D−81、A−151およびB−151である。]
[0066] 本発明の金属錯体は、当該技術分野で既知の通常の手法に従って製造することができる。式Ir(La)3



のイリジウム金属錯体を製造するための便利な一段階方法は、3当量のトリフルオロ酢酸銀の存在下および場合により溶媒(ハロゲンを主成分とする溶媒、アルコールを主成分とする溶媒、エーテルを主成分とする溶媒、エステルを主成分とする溶媒、ケトンを主成分とする溶媒、ニトリルを主成分とする溶媒および水など)の存在下で、市販の三塩化イリジウム水和物を過量のLaHと反応させることを包含する。このトリス−シクロメタレート化イリジウム錯体を、従来の方法で単離し、精製する。場合によっては、異性体の混合物が得られる。混合物は個々の異性体を単離することなく使用できることが多い。式Ir(La)2Lのイリジウム金属錯体は、例えば、式



[式中、
XがH、メチルまたはエチルであり
Laが上に定義したとおりである]
の中間体であるイリジウム二量体をまず製造し、その後HLを添加することによって製造することができる。イリジウム二量体は一般に、まず三塩化イリジウム水和物とHLaを反応させ、NaXを添加し、2−エトキシエタノールなどの好適な溶媒中で三塩化イリジウム水和物とHLaを反応させることによって製造することができる。式



の化合物は新しく、本発明のさらなる態様を形成するものである。]
[0067] したがって、本発明は式



[式中、
XがH、メチルまたはエチルであり
Laが



[式中、
R1、R2、R1’、R3、R4、R3’、R4’、R5、R6、R5’、R6’、R7、R8、R7’およびR8’が上に定義する通りであり、
R1、R2、R3、R8、R4、R7、R5およびR6の少なくとも1つがHとは異なることを前提とし、さらに式



[式中、Laは



である]の化合物、式



[式中、Laは



である]の化合物、および式



[式中、Laは



である]の化合物を除外することを前提とする]
である]
の化合物に関する。]
[0068] 式VIIaまたはVIIbの化合物は、US166368の図7および8に概説されている通りに合成することができる。]
[0069] ハロゲンは、フルオリン、クロリン、ブロミンおよびヨードである。]
[0070] C1−C24アルキルは、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチルブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルペンチル、1,3−ジメチルブチル、n−ヘキシル、1−メチルヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、1,1,3−トリメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、1−メチルウンデシル、ドデシル、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、イコシルまたはドコシルなどの分枝鎖または非分枝鎖基である。]
[0071] C1−C24ペルフルオロアルキルは、例えばCF3、−CF2CF3、−CF2CF2CF3、−CF(CF3)2、−(CF2)3CF3および−C(CF3)3などの分枝鎖または非分枝鎖基である。]
[0072] C1−C24アルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、アミルオキシ、イソアミルオキシまたはtert−アミルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、イソオクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、ヘキサデシルオキシ、ヘプタデシルオキシおよびオクタデシルオキシなどの直鎖または分枝鎖アルコキシ基である。]
[0073] C2−C24アルケニル基は、ビニル、アリル、メタリル、イソプロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、イソブテニル、n−ペンタ−2,4−ジエニル、3−メチル−but−2−エニル、n−oct−2−エニル、n−ドデカ−2−エニル、イソドデセニル、n−ドデカ−2−エニルまたはn−オクタデカ−4−エニルなどの直鎖または分枝鎖アルケニル基である。]
[0074] C2-24アルキニルは、例えばエチニル、1−プロピン−3−イル、1−ブチン−4−イル、1−ペンチン−5−イル、2−メチル−3−ブチン−2−イル、1,4−ペンタジイン−3−イル、1,3−ペンタジイン−5−イル、1−ヘキシン−6−イル、シス−3−メチル−2−ペンテン−4−イン−1−イル、トランス−3−メチル−2−ペンテン−5−イン−1−イル、1,3−ヘキサジイン−5−イル、1−オクチン−8−イル、1−ノニン−9−イル、1−デシン−10−イルまたは1−テトラコシン−24−イルなどの直鎖または分枝鎖で、好ましくは置換されていないか置換されているC2-8アルキニルである。]
[0075] C4−C18シクロアルキル、特にC5−C12シクロアルキルは、好ましくはシクロペンチル、メチルシクロペンチル、ジメチルシクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、トリメチルシクロヘキシル、tert−ブチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロドデシル、1−アダマンチルまたは2−アダマンチルなどのC5−C12シクロアルキルまたは1〜3個のC1−C4アルキル基で置換された前記シクロアルキルである。シクロヘキシル、1−アダマンチルおよびシクロペンチルが最も好ましい。]
[0076] S、OまたはNR25で中断されるC4−C18シクロアルキルの例は、ピペリジル、ピペラジニルおよびモルフォリニルである。]
[0077] C2−C24アルケニルは例えば、ビニル、アリル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニルまたはオクテニルである。]
[0078] アリールは通常、C6−C30アリール、好ましくは場合により置換されることのできるC6−C24アリール、例えばフェニル、4−メチルフェニル、4−メトキシフェニル、ナフチル、ビフェニリル、2−フルオレニル、フェナントリル、アントリル、テトラシル、ペンタシル、ヘキサシル、テルフェニリルまたはクアドフェニリル;または1〜3個のC1−C4アルキル基で置換されるフェニル、例えばo−、m−またはp−メチルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、2−メチル−6−エチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、2−エチルフェニルまたは2,6−ジエチルフェニルである。]
[0079] C7−C24アラルキル基は、好ましくは置換されてよいC7−C15アラルキル基、例えばベンジル、2−ベンジル−2−プロピル、β−フェネチル、α−メチルベンジル、α,α−ジメチルベンジル、ω−フェニル−ブチル、ω−フェニル−オクチル、ω−フェニル−ドデシル;または1〜3個のC1−C4アルキル基でフェニル環上で置換されるフェニル−C1−C4アルキル、例えば2−メチルベンジル、3−メチルベンジル、4−メチルベンジル、2,4−ジメチルベンジル、2,6−ジメチルベンジルまたは4−tert−ブチルベンジルまたは3−メチル−5−(1’,1’,3’,3’−テトラメチル−ブチル)−ベンジルなどである。]
[0080] ヘテロアリールは典型的にはC2−C26ヘテロアリール、すなわち5〜7個の環原子を有する環または縮合環系であり、ここで、窒素、酸素または硫黄がヘテロ原子であることができ、典型的には少なくとも6個の共役π電子を有する5〜30個の原子をもつ不飽和へテロ環基、例えば、置換されていないか置換されることのできるチエニル、ベンゾ[b]チエニル、ジベンゾ[b,d]チエニル、チアントレニル、フリル、フルフリル、2H−ピラニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、フェノキシチエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ビピリジル、トリアジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、キノリジニル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、カルバゾリル、カルボリニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾキサゾリル、フェナントリジニル、アクリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、イソチアゾリル、フェノチアジニル、イソキサゾリル、フラザニルまたはフェノキサジニルなどである。]
[0081] C6−C18シクロアルコキシは、例えばシクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシまたはシクロオクチルオキシまたは1〜3個のC1−C4アルキル基で置換される前記シクロアルコキシ、例えばメチルシクロペンチルオキシ、ジメチルシクロペンチルオキシ、メチルシクロヘキシルオキシ、ジメチルシクロヘキシルオキシ、トリメチルシクロヘキシルオキシまたはtert−ブチルシクロヘキシルオキシである。]
[0082] C6−C24アリールオキシは、典型的にはフェノキシまたは1〜3個のC1−C4アルキル基で置換されるフェノキシであり、例えば、o−、m−またはp−メチルフェノキシ、2,3−ジメチルフェノキシ、2,4−ジメチルフェノキシ、2,5−ジメチルフェノキシ、2,6−ジメチルフェノキシ、3,4−ジメチルフェノキシ、3,5−ジメチルフェノキシ、2−メチル−6−エチルフェノキシ、4−tert−ブチルフェノキシ、2−エチルフェノキシまたは2,6−ジエチルフェノキシである。]
[0083] C6−C24アラルコキシは、典型的にはフェニル−C1−C9アルコキシ、例えばベンジルオキシ、α−メチルベンジルオキシ、α,α−ジメチルベンジルオキシまたは2−フェニルエトキシである。]
[0084] C1−C24アルキルチオ基は、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、オクチルチオ、デシルチオ、テトラデシルチオ、ヘキサデシルチオまたはオクタデシルチオなどの直鎖または分枝鎖アルキルチオ基である。C1−C24アルキルセレンおよびC1−C24アルキルテルルは、それぞれC1−C24アルキルSe−およびC1−C24アルキルTe−である。]
[0085] R9およびR10およびNR25およびR26でそれぞれ形成される五員環または六員環の例は、3〜5個の炭素原子を有するヘテロシクロアルカンまたはヘテロシクロアルケンで、窒素、酸素および硫黄から選択されるヘテロ原子をさらにもう1つ有することができ、例えば



であって、例えば



など二環式の一部であることができる。]
[0086] 上述の基の可能な置換基は、C1−C8アルキル、ヒドロキシル基、メルカプト基、C1−C8アルコキシ、C1−C8アルキルチオ、ハロゲン、特にフロリン、ハロ−C1−C8アルキル、特にフルオロ−C1−C8アルキル、シアノ基、アルデヒド基、ケトン基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基またはシリル基である。]
[0087] 「ハロアルキル」という用語は、上述のアルキル基をトリフルオロメチルなどのハロゲンで部分的またはすべて置換することによって得られる基を意味する。「シリル基」という用語は、トリメチルシリル基など、式中R105’、R106’およびR107’が互いに独立してC1−C8アルキル基、特にC1−C4アルキル基、C6−C24アリール基またはC7−C12アラルキル基である式−SiR105’R106’R107’の基を意味する。]
[0088] 例えばR41などの置換基は、基のなかで1回以上発生する場合は、発生ごとに異なることができる。]
[0089] また、本発明は、金属錯体を包含する電子機器およびその製造方法にも関する。本電子機器は、機器の少なくとも1つの層が金属錯体化合物を包含する、2つの電気接触層の間に配置された少なくとも1つの有機活性材料を包含することができる。本電子機器は、アノード層(a)、カソード層(b)および活性層(c)を包含することができる。任意の正孔注入/輸送層(b)がアノード層(a)に隣接し、任意の電子注入/輸送層(d)がカソード層(e)に隣接する。層(b)および(d)は電荷輸送層の例である。]
[0090] 活性層(c)は、少なくとも約1質量%以上の前述の金属錯体を包含することができる。]
[0091] いくつかの実施形態において、Alq3などの電荷輸送ホスト材料が必要でないため、活性層(c)は実質的に金属錯体100%であることができる。「実質的に100%」とは、当該層の形成過程で生じうる不純物または偶発的な副生成物を除き、金属錯体が当該層の唯一の材料であることを意味する。ただし、いくつかの実施形態において、金属錯体はホスト材料のなかで、活性層(c)内の電荷輸送を手助けするのに典型的に用いられるドーパントであることができる。何らかの金属錯体を含む活性層(c)は、低分子活性材料であることができる。]
[0092] デバイスは、アノード層(a)またはカソード層(e)に隣接して支持体または基質(図示せず)を含むことができる。支持体はアノード層(a)に隣接することが最も多い。支持体は、軟質または硬質であってもよく、有機または無機であってもよい。概して、ガラスまたは軟質有機フィルムが支持体として用いられる。アノード層(a)はカソード層(e)に比して、正孔を注入するのにより効率的な電極である。アノードは金属、混合金属、合金、金属酸化物または混合金属酸化物を含有する材料を含むことができる。アノード層(a)内の好適な金属元素としては、第4、5および6族の金属および第8〜10族の遷移金属が挙げられる。アノード層(a)が透光性である場合、インジウムスズ酸化物など、第12、13および14族の金属の混合金属酸化物を用いることができる。アノード層(a)の材料のいくつかの非限定的な特定の例としては、インジウムスズ酸化物(「ITO」)、アルミニウムスズ酸化物、金、銀、銅、ニッケルおよびセレンが挙げられる。]
[0093] アノード層(a)は、化学的または物理的蒸着またはスピンキャスト方法によって形成することができる。化学的蒸着は、プラズマ化学蒸着(「PECVD」)または金属有機化学蒸着(「MOCVD」)として実施することができる。]
[0094] 物理的蒸着には、イオンビームスパッタリングなどのスパッタリングのあらゆる形態ならびに電子ビーム蒸発および抵抗蒸発を含めることができる。]
[0095] 物理的蒸着の特定の形態としては、rfマグネトロンスパッタリングまたは誘導結合プラズマ物理的蒸着(「ICP−PVD」)が挙げられる。これらの蒸着手技は、半導体製造分野業界内で周知である。]
[0096] 正孔輸送層(b)はアノードに隣接させることができる。正孔輸送低分子化合物およびポリマーの両方を使用することができる。]
[0097] N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(TPD)およびビス[4−(N,N−ジエチルアミノ)−2−メチルフェニル](4−メチルフェニル)メタン(MPMP)の他に、一般に用いられる正孔輸送分子は、ポリビニル−カルバゾール、1,1−ビス[(ジ−4−トリルアミノ)フェニル]シクロヘキサン(TAPC)、N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−N,N’−ビス(4−エチルフェニル)−[1,1’−(3,3’−ジメチル)ビフェニル]−4,4’−ジアミン(ETPD)、テトラキス−(3−メチルフェニル)−N,N,N’,N’−2,5−フェニレンジアミン(PDA)、a−フェニル−4−N,N−ジフェニルアミノスチレン(TPS)、p−(ジエチルアミノ)ベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン(DEH)、トリフェニルアミン(TPA)、1−フェニル−3−[p−(ジエチルアミノ)スチリル]−5−[p−(ジエチルアミノ)フェニル]ピラゾリン(PPRまたはDEASP)、1,2−トランス−ビス(9H−カルバゾール−9−イル)シクロブタン(DCZB)、N,N,N’,N’−テトラキス(4−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TTB)、N,N’−ジ−α−ナフチル−N,N’−ジフェニル−4,4’−ジフェニルジアミン(−NPD)および銅フタロシアニンなどのポルフィリン化合物である。]
[0098] 一般に用いられる正孔輸送ポリマーは、ポリビニルカルバゾール、(フェニルメチル)ポリシラン、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)およびポリアニリンである。また、ポリスチレン及びポリカーボネートなどのポリマー中に上に記載したような正孔輸送分子をドープすることによって正孔輸送ポリマーを得ることが可能である。]
[0099] 正孔注入/輸送層(b)は、スピンコーティング、キャスティングおよびグラビア印刷などの印刷を含むあらゆる従来の手法を用いて形成することができる。また、インクジェット印刷、熱パターニングまたは化学的または物理的蒸着を層により応用することもできる。]
[0100] 通常、アノード層(a)および正孔注入/輸送層(b)を同じリトグラフ操作でパターニングする。パターンは所望通りに変化させることができる。層は、例えば、第1電気接触層材料を塗布する前にパターン化マスクまたはレジストを第1の柔軟な複合バリア構造物上に置くことによってパターンで形成することができる。あるいは、層は、全体層(ブランケットデポジットとも呼ばれる)として塗布し、そしてその後、例えば、パターン化レジスト層および湿式化学またはドライエッチング技法を用いてパターン化することができる。当該技術分野で周知の他のパターン化方法も用いることができる。電子機器がアレイ内に置かれる場合、アノード層(a)および正孔注入/輸送層(b)は、実質的に同じ方向に伸びる長さを有する実質的に平行のストリップへと典型的に形成される。]
[0101] 活性層(c)は、本明細書に記載の金属錯体を包含することができる。選択する特殊な材料は、特定の応用例、操作中に用いる電位または他の要因によって変化してよい。活性層(c)は、電子、正孔および/または励起子を捕捉することができる発光材料でドープした電子および/または正孔を輸送することのできるホスト材料を包含して、励起子が発光材料から光電子放出機構を介して拡散するようにすることができる。活性層(c)は、輸送および発光特性を兼ね備えた単一の材料を包含することができる。発光材料がドーパントであっても、主要な構成要素であっても、活性層は発光材料の発光を調節するドーパントなどの他の材料を包含することができる。活性層(c)は、組み合わされて所望のスペクトルの光線を放出することのできる複数の発光材料を含むことができる。燐光発光材料の例としては、本発明の金属錯体が挙げられる。蛍光発光材料の例としては、DCMおよびDMQAが挙げられる。ホスト材料の例としては、Alq3、BAlq、BAlq2(Appl. Phys. Lett. 89(2006)061111)、CBPおよびmCPが挙げられる。発光材料およびホスト材料の例は、内容全体が参考として本明細書で援用されるUS−B−6303238に開示されている。]
[0102] 活性層(c)は、スピンコーティング、キャスティングおよび印刷を含むあらゆる従来の手法により溶液から被覆することができる。活性有機材料は、材料の性質に応じて蒸着法により直接被覆することができる。]
[0103] 任意の層(d)は、電子注入/輸送を促進する機能、また、層界面における反応の失活を防止する緩衝層または閉じ込め層として働く機能の両方を果たすことができる。より具体的には、層(c)および(e)が他の方法で直接接触する場合、層(d)は電子移動度を高め、反応の失活を低減する。任意の層(d)の材料の例としては、金属キレート化オキシノイド化合物(Alq3など);2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(「DDPA」)または4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(「DPA」)などのフェナントロリン系化合物;2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(「PBD」)など、3−(4−ビフェニリル)−4−フェニル−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾール(「TAZ」)などのアゾール化合物;他の同様の化合物;またはこれらの1つ以上のあらゆる組み合わせが挙げられる。あるいは、任意の層(d)は無機であり、BaO、LiF、Li2Oなどを包含する。好ましい電子輸送材料はトリス(8−ヒドロキシキノラト)アルミニウム(Alq3)、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノラト)(p−フェニルフェノラト)アルミニウム(BAlq)、テトラキス(8−ヒドロキシキノラト)ジルコニウム(ZrQ)およびそれらの混合物である。]
[0104] 電子注入/輸送層(d)は、スピンコーティング、キャスティングおよびグラビア印刷などの印刷を含むあらゆる従来の手法を用いて形成することができる。また、インクジェット印刷、熱パターニングまたは化学的または物理的蒸着により層に応用することもできる。]
[0105] カソード層(e)は電子または負電荷キャリアを注入するのに特に効率的な電極である。カソード層(e)は第一の電気接触層(この場合はアノード層(a))より低い仕事関数を有するあらゆる金属または非金属であり得る。第二の電気接触層の材料は、第1族のアルカリ金属(例えば、Li、Na、K、Rb、Cs)、第2族(アルカリ土類)金属、第12族金属、希土類元素、ランタニド(例えば、Ce、Sm、Euなど)およびアクチニドから選択することができる。アルミニウム、インジウム、カルシウム、バリウム、イットリウムおよびマグネシウム、ならびにそれらの組合せなどの材料を使用することができる。動作電圧を低下させるために、Li含有有機金属化合物、LiFおよびLi2Oを有機層とカソード層との間に付着させることもできる。カソード層(e)の材料の特定の非限定的な例としては、バリウム、リチウム、セリウム、セシウム、ユーロピウム、ルビジウム、イットリウム、マグネシウムまたはサマリウムが挙げられる。]
[0106] カソード層(e)は、通常化学的または物理的蒸着法によって形成する。一般にカソード層は、アノード層(a)および任意の正孔注入層(b)に関して上述したようにパターン化する。デバイスがアレイ内に置かれる場合、カソード層(e)は実質的に平行のストリップへとパターン化することができ、そのカソード層のストリップの長さは実質的に同じ方向に伸び、アノード層のストリップの長さに対して実質的に垂直の方向に伸びる。]
[0107] ピクセルと呼ばれる電子要素は交差点(そこで、アレイが平面図または上面図から見られる時にアノード層ストリップがカソード層ストリップと交差する)で形成される。]
[0108] 他の実施形態では、追加の層は有機電子デバイス内に存在してもよい。例えば、正孔注入層(b)と活性層(c)との間の層(図示せず)は、正電荷輸送、層のバンド−ギャップ整合、保護層としての機能などを容易にすることがある。同様に、電子注入層(d)とカソード層(e)との間の追加の層(図示せず)は、負電荷輸送、層間のバンド−ギャップ整合、保護層としての機能などを容易にすることがある。当該技術分野で既知の層を使用することができる。層のいくつかまたはすべては電荷キャリア輸送効率を上げるために表面処理されてもよい。構成要素の層のそれぞれのための材料の選択は、デバイスに高いデバイス効率を提供するという目標を、製造コスト、製造複雑性、または潜在的に他の因子とバランスさせることによって決定されてもよい。]
[0109] 電荷輸送層(b)および(d)は一般に活性層(c)と同じタイプである。より具体的には、活性層(c)が低分子化合物を有する場合、電荷輸送層(b)および(d)のいずれかまたは両方が存在する場合、それらは異なる低分子化合物を有することができる。活性層(c)がポリマーを有する場合、電荷輸送層(b)および(d)のいずれかまたは両方が存在する場合、それらは異なるポリマーを有することもできる。ただし、活性層(c)は低分子化合物であってもよく、それに隣接する電荷輸送層のいずれかはポリマーであってもよい。]
[0110] 各機能層は、1層以上から形成されることができる。例えば、カソード層は第1族の金属の層およびアルミニウムの層を包含することができる。第1族の金属は活性層(c)に近接させ、アルミニウムは水などの環境汚染物質から第1族の金属を保護する手助けをすることができる。]
[0111] 制限を意図するものではないが、異なる層が以下の範囲の厚さ:無機アノード層(a)、通常約500nm以下、例えば約50〜200nm;任意の正孔注入層(b)、通常約100nm以下、例えば約50〜200nm;活性層(c)、通常約100nm以下、例えば約10〜80nm;任意の電子注入層(d)、通常約100nm以下、例えば約10〜80nm;およびカソード層(e)、通常約1000nm以下、例えば約30〜500nmを有する。アノード層(a)またはカソード層(e)が少なくともある程度の光線を伝達する必要がある場合、かかる層の厚さは約100nmを超えない。]
[0112] デバイスにおける電子−正孔再結合領域の位置、ひいてはデバイスの発光スペクトルは、各層の相対的厚さに影響され得る。例えば、Alq3などの発光しうる化合物を電子輸送層(d)に用いる場合、電子−正孔再結合領域はAlq3層内に位置する。]
[0113] その場合、発光はAlq3の発光であり、所望の鮮明な発光ではない。従って、電子輸送層の厚さは、電子−正孔再結合領域が発光層(すなわち活性層(c))中にあるように選択されなくてはならない。層の厚さの所望の比は、使用する材料の厳密な性質に左右される。]
[0114] 金属錯体で製造されたデバイスの効率は、デバイス中の他の層を最適にすることによってさらに改良できる。例えばCa、Ba、Mg/Ag、またはLiF/Alなど、より効率的なカソードを用いることができる。動作電圧の低下または量子効率の増大をもたらす造形基材および正孔輸送材料もまた適用可能である。また、さらに層を加えて、さまざまな層のエネルギー準位を調整し、エレクトロルミネセンスを容易にすることができる。]
[0115] 電子機器の用途に応じて、活性層(c)は、信号によって活性化される発光層(発光ダイオードにおけるような)または印加電圧ありもしくはなしで放射エネルギーに応答し、信号を発する材料の層(検出器またはボルタ電池のような)であり得る。放射エネルギーに応答することのできる電子機器の例は、光導電素子、フォトレジスタ、光スイッチ、フォトトランジスタ、光電管および光ボルタ電池から選択される。本明細書により、当業者はその特殊な応用例のため材料を選択することができる。]
[0116] OLEDにおいて、それぞれ、カソード層(e)およびアノード層(a)から光活性層(c)へ注入される電子および正孔は、活性層(c)中に負および正に帯電したポーラロンを形成する。これらのポーラロンは印可電場の影響下に移動し、逆に帯電した種とポーラロン励起子を形成し、その次に放射再結合を受ける。通常約20ボルト未満、多くの場合約5ボルト以下の、アノードとカソードとの間の十分な電位差がデバイスに印可されてもよい。実際の電位差は、より大きな電子部品でのデバイスの使用に左右されることがある。多くの実施形態において、アノード層(a)は正の電圧にバイアスをかけられ、カソード層(e)は電子機器の動作の間、実質的に地電位またはゼロボルトである。バッテリーまたは他の電源(s)が回路の部品としての電子機器に電気的に接続されてもよい。]
[0117] 他の実施形態において、金属錯体化合物は、層(b)または(d)の電荷輸送材料として使用することができる。]
[0118] 層(b)(c)または(d)中で用いられるとき、化合物は、有効であるために固体基質希釈剤(電荷輸送ホスト材料など)中にある必要は必ずしもない。層の全質量に対して約1質量%の金属錯体化合物、100質量%までの錯体化合物よりも大きい層を、活性層(c)として用いることができる。追加的な材料が、錯体化合物を有する活性層(c)中に存在してもよい。例えば、蛍光染料が発光色を変えるために存在していてもよい。]
[0119] 希釈剤を添加してもよい。希釈剤は、ポリ(N−ビニルカルバゾール)およびポリシランなど、ポリマー材料であってもよい。また、4,4’−N,N’−ジカルバゾールビフェニルまたは第三級芳香族アミンなどの小分子であってもよい。希釈剤を用いる場合、錯体化合物は一般に少量で存在しており、層の全質量に対して、通常20質量%未満く、好ましくは10質量%未満である。]
[0120] 金属錯体は、電子機器以外の応用例に用いることができる。例えば、錯体は触媒または指標(酸素感応指示器、バイオアッセイにおける燐光指示薬など)として用いることができる。]
[0121] 以下の実施例は、本発明の特定の特徴および利点を示す。これらは、本発明を例示するものであり、制限することを意図するものではない。特記しない限り、すべてのパーセンテージは質量%である。]
[0122] 実施例
実施例1]
[0123] a)9,10−ジオキソフェナントレン41.6g(0.20mol)を窒素下で酢酸500mLで懸濁し、106℃で過酸化ジベンゾイル2.4g(0.01mol)で処理した後、75分かけてブロミン35.2g(0.22mol)を滴下する。さらにブロミン35.2g(0.22mol)を75分かけて滴下した後、さらにブロミン25.6g(0.16mol)を45分かけて滴下する。この反応混合物をさらに106℃で3時間加熱した後、室温で20時間攪拌する。この黄色懸濁液を濾過し、少量の酢酸で洗浄した後、水500mLおよびエタノール500mLで洗浄する。残留した黄色固形物(80g)を熱いN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)で溶解し、この溶液を沈殿が開始するまで室温まで冷却する。室温で1時間攪拌して沈殿を完了させる。沈殿した固形物を濾過により単離し、少量のDMF、追加量のメタノールおよびヘキサンで洗浄する。真空下で50℃にて乾燥した後、黄色粉末として表題の生成物を得る(収率:34.8g(61%))。]
[0124] ]
[0125] b)1,2−ジアミノエタン1.6g(26.8mmol)を窒素下にて、トルエン中の実施例1aの生成物6.4g(22.3mmol)100mLの懸濁液に添加する。この黄色懸濁液を、水分離器を用いて、還流下で24時間加熱する。結果得られた褐色を帯びた懸濁液を酸化マンガン(IV)10.0gで104℃にて処理する。TLC上で中間生成物が見えなくなるまで還流下にて加熱を継続する(10分の反応時間後)。この熱い黒色懸濁液を濾過し、残留固形物をトルエン100mLで洗い流す。濾過物を濃縮し、さらに真空下で乾燥して、黄色固形物として表題の生成物を得る(収率:6.3g(91%))。]
[0126] ]
[0127] c)実施例1bの生成物3.1g(0.01mol)およびフェニルボロン酸1.34g(0.011mol)をアルゴン下にて、ジオキサン100mLおよびトルエン350mLで懸濁する。酢酸パラジウム(II)0.02g(0.09mmol)および2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル0.25g(0.61mmol)を添加し、この反応混合物をアルゴンで脱ガスする。脱ガスした水25mL中のリン酸カリウム水和物11.5g(0.05mol)の溶液を添加する。この黄色懸濁液を還流下で6時間加熱する。結果得られた灰色の二相溶液をHyfloで濾過し、濾過ケーキをトルエンで洗浄する。この濾過物をさらに水で抽出し(3×50mL)、有機相を濃縮して真空下で乾燥し、淡黄色固形物として表題の生成物を得る(収率:3.0g(定量))。融点:176〜178℃。]
[0128] 実施例2]
[0129] a)実施例1bの手順に従って表題の生成物である異性体混合物を、1,2−ジアミノプロパンを用いて製造する。1H−NMRスペクトルは、2つの生成物が1:1比で生成されたことを示している。]
[0130] ]
[0131] b)実施例2aの生成物である異性体混合物16.2g(0.05mol)およびフェニルボロン酸6.7g(0.055mol)をアルゴン下にて、ジオキサン100mLおよびトルエン300mLで懸濁する。酢酸パラジウム(II)0.11g(0.49mmol)および2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル1.23g(3.0mmol)を添加し、この反応混合物をアルゴンで脱ガスする。脱ガスした水100mL中のリン酸カリウム水和物57.6g(0.25mol)の溶液を添加する。この黄色懸濁液を還流下で2時間加熱する。結果得られた灰色の二相溶液をHyfloで濾過し、濾過ケーキをトルエンで洗浄する。この濾過物をさらに水で抽出し(3×150mL)、有機相を濃縮して、結果得られた固形物をアセトン700mLから再結晶化する。この固形物を濾過により単離し、真空下で50℃にて乾燥し、淡黄色固形物として表題の生成物である異性体混合物を得る(収率:8.2g(51%))。融点:158〜162℃。]
[0132] 実施例3]
[0133] a)1,2−ジアミノプロパン5.4g(72mmol)を、トルエン600mL中の3,6−ジブロモ−9,10−ジオキソフェナントレン22.0g(0.06mol)の懸濁液に添加する。この褐色懸濁液を、水分離器を用いて、還流下で24時間加熱する。結果得られた褐色を帯びた懸濁液を酸化マンガン(IV)30.0gで93℃にて処理した後、トルエン600mLを添加する。TLC上で中間生成物が見えなくなるまで還流下にて加熱を継続する(45分の反応時間後)。この熱い黒色懸濁液を濾過し、残留固形物を熱いトルエン400mLで洗い流す。白色固形物の沈殿が開始するまで、この濾過物を冷却する。固形物を分離し、さらに真空下で乾燥して、ライトベージュ色固形物を得る(収率:22.2g(92%))。]
[0134] ]
[0135] b)実施例3aの生成物20.1g(0.05mol)およびフェニルボロン酸13.4g(0.11mol)をアルゴン下にて、ジオキサン100mLおよびトルエン350mLで懸濁する。酢酸パラジウム(II)0.11g(0.49mmol)および2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル1.23g(3mmol)を添加し、この反応混合物をアルゴンで脱ガスする。脱ガスしたリン酸カリウム水和物の水70mLを用いた溶液57.6g(0.25mol)を添加する。この黄色懸濁液を還流下で90分間加熱する。結果得られた灰色の二相溶液をHyfloで濾過し、濾過ケーキを熱いトルエンで洗浄した後、エタノールで洗浄する。この濾過物を水で抽出し、濾過し、水で懸濁し、濾過し、エタノールで洗浄する。結果得られた固形物を真空下で55℃にて乾燥し、淡桃色固形物を得る(収率:17.8g(90%))。融点:197〜199℃。]
[0136] 実施例4]
[0137] a)1,2−ジアミノプロパン4.86g(65.6mmol)を、エタノール300mL中(99%)の3,6−ジブロモ−9,10−ジオキソフェナントレン20.0g(54.6mmol)の懸濁液に添加する。この反応混合物を、還流下で6時間加熱する。この反応混合物に酢酸400mLを添加し、還流下での加熱を19時間継続する。結果得られたベージュ色の懸濁液を室温まで冷却し、濾過し、エタノールで洗浄した後、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液、水およびエタノールで洗浄する。濾過および真空下での乾燥後、ベージュ色固形物20.2gを得る。この固形物をトルエンを用いてソックスレー抽出し、ライトベージュ色固形物として表題の化合物を得る(収率:13.0g(59%))。]
[0138] ]
[0139] b)実施例4aの生成物1.00g(2.49mmol)および4−エトキシ−フェニルボロン酸1.03g(6.22mmol)および2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル61mg(0.15mmol)を、トルエン30mLおよびジオキサン30mLに溶解する。この反応混合物をアルゴンで脱ガスする。酢酸パラジウム(II)5.6mg(0.025mmol)を添加し、この反応混合物をアルゴンで脱ガスする。脱ガスした水5mL中のリン酸カリウム水和物2.86g(12.4mmol)の溶液を添加する。この反応混合物を還流下で3時間加熱する。1%NaCN水溶液30mLを添加し、この反応混合物を室温で2時間攪拌する。この溶液をメタノール150mLに注ぎ入れ、生成物を濾過により単離する。この生成物を水およびメタノールで洗浄し、淡黄色固形物として表題の化合物を得る(収率:0.92g(76%))。融点:249.0〜251.5℃。]
[0140] 実施例5]
[0141] ナトリウムtert−ブチレート4.2g(0.044mol)を、トルエン300mL中の実施例1bの生成物12.4g(0.04mol)に添加する。この反応混合物をアルゴンで脱ガスし、酢酸パラジウム(II)0.45g(2mmol)およびトルエン中のトリ−tert−ブチルホスフィンの1.0M溶液4.0mL(4mmol)を添加し、アルゴンで脱ガスし、ジフェニルアミン6.8g(0.04mol)を添加する。この反応混合物を、110℃で30分間攪拌し、室温まで冷却し、活性炭1gとともに攪拌する。この混合物をシリカゲルで濾過し、このシリカゲルを酢酸エチル200mLで洗浄する。収集した有機相を水で抽出し(2×200mL)、真空下で濃縮し、黄褐色の樹脂を得る。この樹脂を熱いジクロロメタン50mLに溶解し、室温まで冷却する。濾過された沈殿物を濾過により単離し、アセトン20mLで洗浄し、真空下で乾燥し、黄色固形物として表題の生成物を得る(収率:13.0g(82%))。融点:179〜181℃。]
[0142] 実施例6]
[0143] ナトリウムtert−ブチレート3.2g(0.033mol)を、トルエン300mL中の実施例2aの生成物9.7g(0.03mol)に添加する。この反応混合物をアルゴンで脱ガスし、酢酸パラジウム(II)0.34g(1.5mmol)およびトルエン中のトリ−tert−ブチルホスフィンの1.0M溶液3.0mL(3mmol)を添加し、アルゴンで脱ガスし、ジフェニルアミン5.1g(0.03mol)を添加する。この反応混合物を、110℃で30分間攪拌し、室温まで冷却し、活性炭1gとともに攪拌する。この混合物をシリカゲルで濾過し、このシリカゲルを酢酸エチル200mLで洗浄する。収集した有機相を水で抽出し(2×200mL)、真空下で濃縮する。生成物をアセトンから再結晶化し、固形物を濾過により単離し、冷却アセトンで洗浄し、黄色固形物として表題の生成物の異性体混合物を得る(収率:9.6g(78%))。1H−NMRスペクトルは、2つの生成物が1:1比で生成されたことを示している。融点:165〜168℃。]
[0144] 実施例7]
[0145] a)1,2−ジアミノエタン3.94g(65.6mmol)を窒素下にて、無水エタノール350mL中の3,6−ジブロモ−9,10−ジオキソフェナントレン20.0g(54.6mmol)に添加する。この反応混合物を8時間還流する。氷酢酸400mLを添加し、さらに大気下で9時間還流を継続する。反応混合物を25℃まで冷却し、生成物を濾過により単離し、エタノールで洗浄して、真空下で50℃にて乾燥する。粗生成物をさらにトルエンでソックスレー抽出し、ライトベージュ色固形物として表題の化合物を得る(収率:16.0g(76%))。融点:278.0〜282.0℃。]
[0146] ]
[0147] b)ナトリウムtert−ブチレート2.27g(23.6mmol)を、トルエン44mL中の実施例7aの生成物4.36g(11.2mmol)に添加する。この反応混合物をアルゴンで脱ガスし、酢酸パラジウム(II)0.13g(0.56mmol)およびトリ−tert−ブチルホスフィン0.23g(1.12mmol)を添加し、アルゴンで脱ガスする。トルエン15mL中のジフェニルアミン3.80g(22.5mmol)の脱ガスされた溶液を添加する。この反応混合物を、110℃で1時間アルゴン下で攪拌し、室温まで冷却し、CH2Cl2/水で抽出する。有機相を濃縮し、結果得られた粗生成物をCH2Cl2に溶解し、シリカゲルで濾過し、そのシリカゲルを少量のCH2Cl2で洗浄する。濾過物を濃縮し、結果得られた固形物を真空下で乾燥して、表題の化合物を得る(収率:5.52g(87%))。融点:204℃。]
[0148] ]
[0149] c)実施例7aの生成物12.9g(0.033mol)およびフェニルボロン酸8.94g(0.073mol)をアルゴン下にて、ジオキサン75mLおよびトルエン250mLで懸濁する。酢酸パラジウム(II)0.075g(0.33mmol)および2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル0.82g(2mmol)を添加し、この反応混合物をアルゴンで脱ガスする。脱ガスした水70mL中のリン酸カリウム水和物46g(0.2mol)の溶液を添加する。この黄色懸濁液を還流下で4時間加熱する。結果得られた灰色の二相溶液をHyfloで濾過し、濾過ケーキを熱いトルエンで洗浄した後、エタノールで洗浄する。この濾過物を水で懸濁し、濾過し、水で懸濁し、濾過し、エタノールで洗浄する。結果得られた固形物を真空下で55℃にて乾燥し、淡黄色固形物を得る(収率:8.6g(68%))。融点:254〜256℃。]
[0150] 実施例8]
[0151] ナトリウムtert−ブチレート6.2g(0.065mol)を、トルエン240mL中の実施例3aの生成物12.1g(0.03mol)に添加する。この反応混合物をアルゴンで脱ガスし、酢酸パラジウム(II)0.34g(1.5mmol)およびトルエン中のトリ−tert−ブチルホスフィンの1.0M溶液3.0mL(3mmol)を添加し、アルゴンで脱ガスする。この反応混合物を90℃まで加熱し、トルエン60mL中のジフェニルアミン10.7g(0.063mol)で処理し、90℃での加熱を3時間継続する。この反応混合物を室温まで冷却し、シリカゲルで2回濾過し、このシリカゲルをトルエンで洗浄する。収集した有機相を濃縮して、暗褐色の粘性のある油を得て、室温で静置して固化する。この粗固形物をイソプロパノール150mL中で2回煎出して、暗黄色固形物として表題の生成物を得る(収率:12.3g(80%))。]
[0152] 実施例9]
[0153] a)1,2−ジアミノエタン18.6g(0.31mol)を窒素下にて、トルエン1000mL中の9,10−ジオキソフェナントレン55.0g(0.26mol)に添加する。この赤色の懸濁液を還流下で24時間、水分離器を用いて加熱する(分離した水の量:約1mL)。結果得られた褐色を帯びた懸濁液を、酸化マンガン(IV)50.0gで84℃にて処理し、TLC上で中間生成物が見えなくなるまで還流下にて加熱を継続する。この熱い黒色懸濁液を濾過し、残留固形物をトルエン200mLで洗い流す。溶液を濃縮し、結果得られた固形物をさらに真空下で乾燥して、淡黄色を帯びた固形物として表題の化合物を得る(収率:58.0g(97%))。]
[0154] ]
[0155] b)実施例9aの生成物46.0g(0.2mol)をアルゴン下にて、THF700mLで懸濁し、0〜5℃に冷却する。結果得られた淡褐色を帯びた懸濁液を1時間かけて、ジブチルエーテル中の1.9Mフェニルリチウム溶液126.0g(0.2mol)で0〜5℃にて段階的に処理する。同じ温度で10分間撹拌を継続し、さらに20分間室温になるまで攪拌する。室温で水15mLを添加し、暗黄色の懸濁液を得て、酢酸エチル200mLおよび酸化マンガン(IV)70gを添加する。黒色懸濁液を室温で一晩攪拌し、濾過し、残留固形物を酢酸エチルで洗浄し、ジクロロメタンで広範に洗浄する(3×2000mL)。収集したジクロロメタン溶離液を真空下で濃縮し、白色固形物として表題の生成物を得る(収率:46.3g(76%))。融点:204〜206℃。]
[0156] ]
[0157] c)実施例9aの生成物10.0g(43.4mmol)をアルゴン下にて、THF100mLで懸濁し、−75℃に冷却する。結果得られた淡褐色の懸濁液を30分間かけて、ヘプタン中の30〜35%2−エチルヘキシルリチウム溶液25mL(48mmol)で段階的に処理する。同じ温度で15分間撹拌を継続し、さらに70分間室温になるまで攪拌する。酢酸エチル100mLおよび酸化マンガン(IV)10gを添加し、黒色懸濁液を65℃で23時間攪拌する。この懸濁液を濾過し、残留固形物を酢酸エチル50mLで洗浄し、濾過物を濃縮する。残留物を溶離液としてトルエンを用いて、シリカゲルでさらに溶離する。収集した分画を真空下で濃縮し、淡桃色固形物を得る。この固形物をさらに熱いメタノール中で攪拌し、室温まで冷却し、濾過し、メタノールで洗浄する。結果得られた固形物を真空下で50℃にて乾燥し、白色固形物として表題の生成物を得る(収率:4.5g(31%))。融点:58〜59℃。]
[0158] ]
[0159] d)表題の生成物を、実施例9aの生成物およびヘキサン中の2.5Mn−ブチルリチウム溶液を用いて、実施例9cの手順に従って製造し、エタノールからの再結晶化後、収率49%にて白色固形物として表題の生成物を得る。融点:66〜67℃。]
[0160] ]
[0161] e)表題の生成物を、実施例9aの生成物およびペンタン中の1.5Mtert−ブチルリチウム溶液を用いて、実施例9cの手順に従って製造し、収率16%にてライトベージュ色固形物として表題の生成物を得る。融点:61〜62℃。]
[0162] ]
[0163] f)表題の生成物を、1,2−ジアミノシクロヘキサンおよびヘキサン中の2.5Mn−ブチルリチウム溶液を用いて、実施例9aの手順に従って製造し、収率49%にて白色固形物として表題の生成物を得る。融点:210℃。]
[0164] 実施例10]
[0165] ジエチルエーテル60mL中の4−ブロモ−4−tert−ブチル−ベンゼン13.3g(62.5mmol)をアルゴン下にて、ペンタン中の1.5Mtert−ブチルリチウム溶液40mLで30分かけて−75℃にて緩徐に処理し、THF30mLを添加し、淡黄色の溶液を得る(=溶液A)。実施例9aの生成物11.5g(0.05mol)をTHF250mLに溶解し、1時間かけて−35℃にて溶液Aで緩徐に処理する。冷却浴を取り除き、室温に達したらすぐに酢酸エチル250mLおよび酸化マンガン(IV)40gを添加する。暗色の懸濁液を室温で24時間攪拌し、濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、真空下で濃縮する。残留物をエタノールに懸濁し、濾過し、さらに真空下で乾燥し、白色固形物として表題の生成物を得る(収率:10.1g(56%))。融点:186〜187℃。]
[0166] 実施例11]
[0167] ジエチルエーテル30mL中の4−ブロモベンゾトリフルオリド6.3g(28mmol)をアルゴン下にて、ペンタン中の1.5Mtert−ブチルリチウム溶液15mLで30分かけて−75℃にて緩徐に処理し、黄色の溶液を得る(=溶液A)。実施例9aの生成物4.3g(18.7mmol)をTHF50mLに溶解し、30分間かけて−15℃にて溶液Aで緩徐に処理する。酢酸エチル100mLを添加し、18℃まで温める。酸化マンガン(IV)20gを添加し、暗色の懸濁液を室温で24時間攪拌する。さらに酸化マンガン(IV)20gを添加し、TLCで中間生成物が見えなくなるまで撹拌を継続する。暗色の懸濁液を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、濃縮し、固形物が形成されるまで熱いヘキサンで攪拌する。この固形物を分離し、酢酸エチルで懸濁し、酢酸エチルを溶離液として用いてシリカゲルで濾過する。収集した溶離液を濃縮し、真空下で乾燥し、白色固形物として表題の生成物を得る(収率:4.2g(74%))。融点:222〜224℃。]
[0168] 実施例12]
[0169] THF60mL中の1−ブロモ−フルオロベンゼン10.95g(62.5mmol)をアルゴン下にて、ペンタン中の1.5Mtert−ブチルリチウム溶液40mLで30分かけて−75℃にて緩徐に処理し、THF30mLを添加して、淡黄色の溶液を得る(=溶液A)。実施例9aの生成物11.5g(0.05mol)をTHF250mLに溶解し、1時間かけて−35℃にて溶液Aで緩徐に処理する。冷却浴を取り除き、室温に達したらすぐに酢酸エチル250mLおよび酸化マンガン(IV)40gを添加する。暗色の懸濁液を室温で24時間攪拌し、濾過助剤(Hyflo2cm)で濾過する。固形物を酢酸エチルで洗浄し、ジクロロメタン500mLおよびアセトン500mLで洗浄する。酢酸エチル分画を真空下で濃縮し、副生成物を含有する表題の生成物を得る(単離固形物12.3g)。ジクロロメタンおよびアセトン分画を収集し、真空下で濃縮し、白色固形物として高純度の表題の生成物を得る(収率:5.0g(28%))。融点:206〜208℃。]
[0170] 実施例13]
[0171] THF60mL中の1−ブロモ−トリフェニルアミン9.7g(0.03mol)をアルゴン下にて、ペンタン中の1.5Mtert−ブチルリチウム溶液24mLで45分かけて−75℃にて緩徐に処理し、褐色の溶液を得る(=溶液A)。実施例9aの生成物6.9g(0.03mol)をTHF150mLに溶解し、1時間かけて−50℃にて溶液Aで緩徐に処理する。冷却浴を取り除き、室温に達したらすぐに水1mLおよび酸化マンガン(IV)15gを添加する。暗色の懸濁液を室温で2時間攪拌し、Hyfloで濾過し、濾過物を真空下で濃縮する。結果得られた固形物をイソプロパノールから再結晶化し、アセトンで洗浄し、アセトンから再結晶化する。固形物を濾過により単離し、真空下で乾燥し、淡黄色固形物として表題の生成物を得る(収率:2.5g(18%))。融点:216〜218℃。]
[0172] 実施例14]
[0173] THF60mL中の1−ブロモナフタレン13.0g(62.5mmol)をアルゴン下にて、ペンタン中の1.5Mtert−ブチルリチウム溶液40mLで40分かけて−75℃にて緩徐に処理し、黄色の溶液を得る(=溶液A)。実施例9aの生成物11.5g(50mmol)をTHF250mLに溶解し、30分間かけて−30℃にて溶液Aで緩徐に処理し、室温まで温める。酸化マンガン(IV)(20g)を添加し、暗色の懸濁液を室温で24時間撹拌する。酸化マンガン(IV)20gをさらに添加し、TLCで中間生成物が見えなくなるまで撹拌を継続する。暗色の懸濁液を濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、真空下で濃縮する。結果得られた黄色固形物を熱い酢酸エチルで懸濁し、濾過し、酢酸エチルで洗い流し、真空下で乾燥して、ベージュ色固形物を得る(収率:7.7g(43%))。融点:205〜206℃。]
[0174] 実施例15]
[0175] THF60mL中の2−ブロモナフタレン13.0g(62.5mmol)をアルゴン下にて、ペンタン中の1.5Mtert−ブチルリチウム溶液40mLで30分かけて−75℃にて緩徐に処理し、黄色の溶液を得る(=溶液A)。実施例9aの生成物11.5g(50mmol)をTHF250mLに溶解し、40分間かけて−30℃にて溶液Aで緩徐に処理し、室温まで温める。酸化マンガン(IV)(20g)を添加し、暗色の懸濁液を室温で24時間攪拌する。この暗色の懸濁液を濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、真空下で濃縮する。結果得られた黄色固形物を熱い酢酸エチルで懸濁し、濾過し、酢酸エチルで洗い流し、真空下で乾燥して、淡いベージュ色固形物を得る(収率:8.3g(47%))。融点:216〜217℃。]
[0176] 実施例16]
[0177] a)1,2−ジアミノプロパン44.5g(0.6mol)を窒素下にて、トルエン2000mL中の9,10−ジオキソフェナントレン104g(0.5mol)に添加する。この赤色の懸濁液を還流下で24時間、水分離器を用いて加熱する。結果得られた褐色を帯びた懸濁液を、酸化マンガン(IV)200gで88℃にて処理し、TLC上で中間生成物が見えなくなるまで還流下にて加熱を継続する。この熱い黒色懸濁液をシリカゲル(5cm層)で濾過し、そのシリカゲル層を熱いトルエン200mLで洗い流す。収集した溶離液を濃縮し、真空下で乾燥して、無色固形物として表題の生成物を得る(収率:103g(92%))。]
[0178] ]
[0179] b)実施例16aの生成物12.2g(0.05mol)およびジブチルエーテル中の1.6Mフェニルリチウム溶液31.2mLを用いて、実施例9bの手順に従って0〜5℃にて表題の生成物を製造し、22℃でフェニルリチウム溶液をさらに8mL添加し、酸化マンガン(IV)15gを添加する。結果得られた黒色懸濁液を濾過し、残留固形物をジクロロメタンで洗浄する。収集した溶離液を濃縮し、真空下で乾燥し、黄色固形物として表題の生成物を得る(収率:16.0g(定量))。融点:164〜166℃。]
[0180] ]
[0181] c)実施例16aの生成物およびヘキサン中の2.5Mn−ブチルリチウム溶液を用いて、実施例9cの手順に従って表題の生成物を製造し、収率57%にて白色固形物として表題の生成物を得る。融点:103℃。]
[0182] 実施例17]
[0183] 実施例1cの生成物を出発材料として用いて、実施例9bの手順に従って表題の生成物である異性体混合物を製造する。1H−NMRスペクトルは、2つの異性体生成物が1:1比で生成されたことを示している。融点:215〜216℃。]
[0184] 実施例18]
[0185] 実施例7cの生成物3.8g(0.01mol)を、アルゴン下でジエチルエーテル50mLで懸濁し、0℃まで冷却する。結果得られた淡黄色の懸濁液を、ジブチルエーテル中の1.9Mフェニルリチウム溶液5.3mL(0.01mol)で20分かけて2℃にて段階的に処理する。室温まで35分間、撹拌を継続する。フェニルリチウム溶液2mLをさらに添加し、撹拌を15分間継続する。結果得られた暗色の懸濁液を、酸化マンガン(IV)5gで処理し、室温で30分間攪拌する。黒色の懸濁液を濾過し、残留固形物を酢酸エチル300mL、次にトルエン300mL、ジクロロメタン200mLで洗浄し、さらにトルエン300mL中で煎出する。すべてのトルエンおよびジクロロメタン洗浄液を収集し、真空下で濃縮する。残留物をトルエン200mL中で煎出し、結果得られた黄色の懸濁液を濾過し、残留固形物を真空下で乾燥して、黄色固形物として生成物を得る。融点:275〜276℃。]
[0186] 実施例19]
[0187] ジエチルエーテル30mL中の4−ブロモベンゾトリフルオリド5.4g(24mmol)をアルゴン下にて、ペンタン中の1.5Mtert−ブチルリチウム溶液14.7mLで30分かけて−75℃にて緩徐に処理し、黄色の溶液を得る(=溶液A)。実施例7cの生成物7.65g(0.02mol)をTHF250mLに溶解し、30分間かけて−35℃にて溶液Aで緩徐に処理し、室温まで温める。酸化マンガン(IV)(20g)を添加し、暗色の懸濁液を室温で24時間攪拌する。この暗色の懸濁液を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、濃縮する。固形物を酢酸エチルで懸濁し、濾過し、真空下で乾燥して、淡黄色固形物として表題の生成物を得る(収率:5.0g(48%))。融点:279〜283℃。]
[0188] 実施例20]
[0189] 実施例7bの生成物5.6g(0.01mol)を、アルゴン下でジエチルエーテル100mLで懸濁し、0℃まで冷却する。結果得られた黄色の懸濁液を、ジエチルエーテル中の1.6Mフェニルリチウム溶液6.3mLで20分かけて2℃にて段階的に処理する。2℃で20分間、撹拌を継続し、室温まで15分間継続する。フェニルリチウム溶液3mLをさらに添加し、撹拌を25分間継続する。結果得られた赤色の懸濁液を、酢酸エチル100mLで希釈し、酸化マンガン(IV)15gで処理し、室温で24時間攪拌する。黒色の懸濁液を濾過し、残留固形物を酢酸エチルで洗浄し、真空下で濃縮する。暗色の樹脂を酢酸エチル50mLから採取し、還流下でこの混合物を加熱することにより沈殿物を得る。この懸濁液を濾過し、固形物を酢酸エチル50mL中で煎出し、濾過し、50℃の真空下で乾燥して、黄色固形物として表題の生成物を得る(収率:3.9g(61%))。融点:256〜259℃。]
[0190] 実施例21]
[0191] 実施例1bの生成物6.2g(0.02mol)および4−フルオロベンゼンボロン酸3.1g(0.022mol)を、アルゴン下でジオキサン50mLおよびトルエン150mLで懸濁する。酢酸パラジウム(II)0.04g(0.18mmol)および2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル0.5g(1.2mmol)を添加し、この反応混合物をアルゴンで脱ガスする。脱ガスした水50mL中のリン酸カリウム水和物23.0g(0.1mol)の溶液を添加する。この黄色懸濁液を還流下で2時間加熱する。結果得られた灰色の二相溶液をHyfloで濾過し、濾過ケーキをトルエンで洗浄する。この濾過物をさらに水で抽出し(3×50mL)、有機相を濃縮する。結果得られた固形物を酢酸エチル250mLから再結晶化し、濾過し、少量の冷却酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥して、淡黄色固形物として表題の生成物を得る(収率:4.7g(63%))。融点:200〜201℃。]
[0192] 実施例22]
[0193] 実施例1bの生成物6.2g(0.02mol)および4−(トリフルオロメチル)−ベンゼンボロン酸4.1g(0.022mol)を、アルゴン下でジオキサン50mLおよびトルエン150mLで懸濁する。酢酸パラジウム(II)0.04g(0.18mmol)および2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル0.5g(1.2mmol)を添加し、この反応混合物をアルゴンで脱ガスする。脱ガスした水50mL中のリン酸カリウム水和物23.0g(0.1mol)の溶液を添加する。この黄色懸濁液を還流下で2時間加熱する。結果得られた灰色の二相溶液をHyfloで濾過し、濾過ケーキをトルエンで洗浄する。この濾過物をさらに水で抽出し(3×50mL)、有機相を濃縮する。結果得られた固形物を酢酸エチル250mLから再結晶化し、濾過し、少量の冷却酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥して、淡黄色固形物として表題の生成物を得る(収率:4.7g(63%))。融点:207〜208℃。]
[0194] 実施例23]
[0195] 実施例1bの生成物6.2g(0.02mol)および3,5−ビス(トリフルオロメチル)−ベンゼンボロン酸5.67g(0.022mol)を、アルゴン下でジオキサン50mLおよびトルエン150mLで懸濁する。酢酸パラジウム(II)0.04g(0.18mmol)および2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル0.5g(1.2mmol)を添加し、この反応混合物をアルゴンで脱ガスする。脱ガスした水50mL中のリン酸カリウム水和物23.0g(0.1mol)の溶液を添加する。この黄色懸濁液を還流下で2時間加熱する。結果得られた灰色の二相溶液をHyfloで濾過し、濾過ケーキをトルエンで洗浄する。この濾過物をさらに水で抽出し(3×50mL)、有機相を濃縮する。結果得られた固形物をアセトン250mLから再結晶化し、濾過し、少量の冷却アセトンで洗浄し、真空下で乾燥して、淡黄色固形物として表題の生成物を得る(収率:6.8g(77%))。融点:213〜214℃。]
[0196] 実施例24]
[0197] 実施例2bの生成物である異性体混合物7.2g(22.5mmol)および塩化イリジウム(III)水和物(イリジウム含量52.84%)3.9g(10.7mmol)を、窒素下で室温で2−エトキシエタノール100mLで懸濁する。この灰黒色の懸濁液を116℃まで加熱し、この温度を19時間維持する。この橙赤色の懸濁液を濾過し、2−エトキシエタノールで洗浄し、エタノールで洗浄し、さらに真空下で乾燥して、橙色粉末として表題の生成物を得る(収率:8.2g(88%))。]
[0198] 実施例25]
[0199] 実施例4bの生成物0.96g(1.99mmol)および塩化イリジウム(III)水和物0.32g(0.90mmol)を、アルゴン下で2−エトキシエタノール80mLおよび水6mLで懸濁する。この反応混合物を還流下で22時間加熱する。反応混合物を20℃まで冷却し、生成物を濾過により単離し、水およびエタノールで数回洗浄する。単離した固形物を真空下でさらに乾燥して、暗赤色粉末として表題の化合物を得る(収率:0.69g(68%))。]
[0200] 実施例26]
[0201] 実施例6の生成物である異性体混合物6.6g(16mmol)および塩化イリジウム(III)水和物(イリジウム含量52.84%)2.77g(7.6mmol)を、窒素下で室温で2−エトキシエタノール70mLで懸濁する。この灰黒色の懸濁液を114℃まで加熱し、この温度を17時間維持する。この暗赤色の懸濁液を室温まで冷却し、エタノール50mLで希釈し、濾過し、エタノールで洗浄し、さらに真空下で乾燥する。橙赤色粉末として表題の生成物を得る(収率:7.1g(89%))。]
[0202] 実施例27]
[0203] 実施例7bの生成物1.0g(1.77mmol)および塩化イリジウム(III)水和物0.31g(0.84mmol)を、アルゴン下で2−エトキシエタノール20mLおよび水7mLの混合物で懸濁する。この反応混合物を還流下で19時間加熱する。この黒色の反応混合物を濾過し、熱いエタノールで3回懸濁/濾過する。結果得られた固形物をさらに真空下で乾燥して、褐色を帯びた黒色粉末を得る(収率:0.93g(82%))。]
[0204] 実施例28]
[0205] 実施例17の生成物である異性体混合物5.5g(13mmol)および塩化イリジウム(III)水和物(イリジウム含量52.84%)2.25g(6.2mmol)を、窒素下で室温で2−エトキシエタノール70mLで懸濁する。この黄色の懸濁液を116℃まで加熱し、この温度を18時間維持する。この赤色の懸濁液を濾過し、まず2−エトキシエタノールで、次にエタノールで洗浄し、さらに真空下で乾燥して、橙赤色粉末として表題の生成物を得る(収率:5.4g(89%))。]
[0206] 実施例24〜45
以下のジイリジウム錯体を実施例24〜28で報告した手順に従って製造し、実施例29〜45の生成物を得る。生成物構造のそれぞれのm/z値を、HPLC_MS測定法により検出した。]
[0207] ]
[0208] 実施例46]
[0209] 実施例24の生成物4.3g(2.5mmol)および炭酸ナトリウム2.65g(25mmol)を、窒素下でエトキシエタノール100mLで懸濁する。この暗色の懸濁液を2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン2.3g(12.5mmol)で処理し、TLCで出発材料が見えなくなるまで115℃で攪拌する。結果得られた暗色の懸濁液を濾過し、残留固形物をエタノールで洗浄して、水で懸濁する。この懸濁液を濾過し、水および少量のエタノールで洗浄する。この固形物を真空下で乾燥して、赤色粉末として表題の生成物を得る(収率:4.2g(83%))。]
[0210] 実施例47]
[0211] 実施例25の生成物0.60g(0.25mmol)および炭酸ナトリウム0.18g(1.66mmol)を、アルゴン下でエトキシエタノール20mLで懸濁する。この暗色の懸濁液をアセチルアセトン65mg(0.65mmol)で処理し、120℃で16時間攪拌する。結果得られた暗赤色の懸濁液を20℃まで冷却し、生成物を濾過により単離する。エタノールおよび水による洗浄を繰り返した後、暗赤色粉末を得る(収率:0.55g(87%))。]
[0212] 実施例48]
[0213] 実施例26の生成物3.15g(1.5mmol)および炭酸ナトリウム1.6g(15mmol)を、窒素下でエトキシエタノール70mLで懸濁する。この赤色の懸濁液を2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン1.4g(7.5mmol)で処理し、108℃で75分間攪拌する。結果得られた暗赤色の懸濁液を濾過し、濾過物を水で処理する。結果得られた懸濁液を濾過し、水およびエタノールで洗浄する。残留固形物をエタノールで懸濁し、濾過し、エタノールで洗浄し、真空下で50℃にて乾燥する。赤色粉末として表題の生成物を得る(収率:3.2g(89%))。]
[0214] 実施例49]
[0215] 実施例27の生成物0.9g(0.37mmol)および炭酸ナトリウム0.26g(2.44mmol)を、アルゴン下で2−エトキシエタノール10mLで懸濁する。この黒色の懸濁液をアセチルアセトン0.2g(1.9mmol)で処理し、100℃で21時間攪拌する。結果得られた橙色の懸濁液を室温まで冷却し、水50mLで希釈し、濾過した後、エタノール50mLで洗浄する。水およびエタノールによる洗浄を繰り返し、結果得られた固形物を真空下で乾燥して、褐色を帯びた固形物として表題の化合物を得る(収率:0.5g(50%))。]
[0216] 実施例50]
[0217] 実施例13の生成物2.3g(4.9mmol)および塩化イリジウム(III)水和物(イリジウム含量52.84%)0.85g(2.31mmol)を、窒素下で室温でDMF30mLで懸濁する。この黄色の懸濁液を160〜165℃の油浴温度まで加熱し、この温度を4時間維持する。この暗色の溶液を室温で炭酸ナトリウム1.2g(11.6mmol)およびアセチルアセトン0.85g(9.3mmol)で処理し、140℃の油浴温度にて1時間加熱を継続する。結果得られた暗色の懸濁液をエタノール200mLで希釈し、濾過し、残留物をエタノール100mLで洗浄する。固形物を水200mLで懸濁氏、濾過し、水200mLで洗浄した後、エタノール100mLおよびヘキサン100mLで洗浄する。残留固形物を真空下で乾燥し、さらに溶離液としてジクロロメタンを用いてシリカゲルにてフラッシュクロマトグラフィーで精製する。赤色固形物として表題の生成物を得る(収率:0.8g(29%))。]
[0218] 実施例51]
[0219] 実施例28の生成物5.0g(2.5mmol)および炭酸ナトリウム3.0g(27.7mmol)を、窒素下でエトキシエタノール100mLで懸濁する。この赤色の懸濁液を室温で2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン2.33g(12.6mmol)で処理し、105℃で30分間攪拌する。結果得られた暗赤色の懸濁液をエタノール100mLで希釈し、濾過し、エタノールで洗浄する。残留固形物を水で懸濁し、濾過し、水で洗浄する。残留物をさらにエタノールで洗浄し、真空下で50℃にて乾燥する。赤色粉末として表題の生成物を得る(収率:4.0g(70%))。]
[0220] 実施例52]
[0221] 実施例16aの生成物およびアセチルアセトンの代わりに2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオンを用いて、実施例50の手順に従って表題の生成物を製造し、収率27%にて赤色固形物として生成物を得る。]
[0222] 実施例53]
[0223] 実施例34の生成物2.0g(1.1mmol)および炭酸カリウム1.52g(11mmol)を、窒素下でフェノール15gで懸濁する。この橙赤色の懸濁液を実施例10の生成物0.84g(2.3mmol)で処理し、200℃の浴温で30分間攪拌する。この赤色の懸濁液を室温まで冷却し、メタノール100mLで処理し、濾過し、さらにメタノール200mLで洗浄する。残留固形物を水で懸濁し、濾過し、水およびメタノールで洗浄する。固形物を採取して酢酸エチル200mL中に入れ、15分間攪拌し、濾過し、酢酸エチルで洗浄する。この最終工程を繰り返した後、固形物を真空下で乾燥する。赤色粉末として表題の生成物を得る(収率:2.4g(85%))。]
[0224] 実施例46〜78
実施例24〜45の生成物を出発材料として、実施例46〜51に従ってイリジウム錯体を製造する。実施例75〜78のイリジウム錯体は、上述のものと同じ手順に従って製造し、実施例9および16の対応する生成物を出発材料とし、まず実施例24の手順に従ってジイリジウム錯体を製造した後、実施例46の手順に従って最終イリジウム錯体を製造する。生成物構造のそれぞれのm/z値を、HPLC_MS測定法により検出した。フォトルミネッセンス(PL)スペクトルはすべて、Perkin Elmer Luminance Spectrometer LS50Bを用いて測定した。材料をトルエンに溶解し、密封キュベット中で溶液を窒素でパージした。PLの測定前に同じキュベットおよび溶液を用いて測定した吸光度の特徴に応じて、さまざまな波長にて溶液の励起を実施した。分光計は2種類のランプを備え、250〜800nmの波長での測定が可能である。PLスペクトルから色座標CIEx,yを測定し、分光計に付属のソフトウェアで算出を行った。PL量子効率はJ.−P.Duan et al.,Adv.Mat.2003,15,224に記載のIr(MDQ)2(acac)に対して、Ir(MDQ)2(acac)のPL値を100%として求める。]
[0225] ]
[0226] 応用例
a)本発明の実施例62の生成物:]
[0227] 実施例62の化合物(A−1)7.7mgをトルエン50mLに溶解し(分光学的品質)、0.19mLのアリコートをさらにトルエン5mLで希釈する。この溶液を石英のキュベットに充填し、膜を含有するストッパーでキャップして、ニードルシリンジを用いて窒素で10分間パージする。励起波長460nmを用いてフォトルミネッセンススペクトル(Perkin Elmer LS50B)を測定する。発光スペクトルにおいては、単一の帯域のみが観察される。最大の発光は波長614nmで観察され、赤色の発光を呈する。結果得られたCIE座標は(0.64、0.36)である。]
[0228] b)本発明の実施例51の生成物:]
[0229] 実施例51の化合物のPLスペクトルを同じ手順で測定し、単一の帯域発光が得られ、最大発光は616nm、CIE座標は(0.64、0.35)である。]
[0230] c)本発明の実施例50の生成物:]
[0231] 実施例50の化合物のPLスペクトルを同じ手順で測定し、単一の帯域発光が得られ、最大発光は612nm、CIE座標は(0.64、0.35)である。]
[0232] d)本発明の実施例61の生成物:]
[0233] 実施例61の化合物のPLスペクトルを同じ手順で測定し、単一の帯域発光が得られ、最大発光は610nm、CIE座標は(0.62、0.38)である。]
[0234] e)本発明の実施例58の生成物:]
[0235] 実施例58の化合物のPLスペクトルを同じ手順で測定し、単一の帯域発光が得られ、最大発光は607nm、CIE座標は(0.61、0.38)である。]
[0236] f)本発明の実施例56の生成物:]
[0237] 実施例56の化合物のPLスペクトルを同じ手順で測定し、単一の帯域発光が得られ、最大発光は606nm、CIE座標は(0.61、0.38)である。]
[0238] 比較応用例
同じ方法で、American Dye Source Inc(ADS076RE)から購入できるIr(MDQ)2(acac)として、J.−P.Duan et al.,Adv.Mat.2003,15,224に記載の化合物を製造して測定する。フォトルミネッセンススペクトルは601nmで強度の発光を呈し、橙赤色の発光を呈する。発光スペクトルにおいては、単一の帯域のみが観察される。結果得られたCIE座標は(0.59、0.41)である。]
权利要求:

請求項1
一般式[式中、R1、R2およびR1’は互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C1−C18ペルフルオロアルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるC5−C12シクロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C2−C18アルキニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CN、、もしくは−CO−R28であるか、またはR1およびR2がともに環を形成し、R3、R8、R3’およびR8’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C1−C18ペルフルオロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C2−C18アルキニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−CO−R28、、−NR25R26、−SR29またはSi(R30)3であり、R4、R7、R4’およびR7’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C1−C18ペルフルオロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C2−C18アルキニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−CO−R28、、−NR25R26、−SR29またはSi(R30)3であり、R5、R6、R5’およびR6’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C1−C18ペルフルオロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C2−C18アルキニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−CO−R28、、−NR25R26、−SR29またはSi(R30)3であり、R25およびR26が互いに独立してC1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリールであるか、R25およびR26がともにそれらが結合する窒素原子とともに複素芳香環または場合により置換されていてよい環系を形成し、BUが架橋ユニットであり、Dが−CO−;−COO−;−S−;−SO−;−SO2−;−O−;−NR25’−;−SiR30R31−;−POR32−;−CR23=CR24−;または−C≡C−であり、Eが−OR29;−SR29;−NR25’R26’;−COR28;−COOR27;−CONR25’R26’;−CN;またはハロゲン、特にFであり、GがE、C1−C18アルキル、Dで中断されるC1−C18アルキル、C1−C18ペルフルオロアルキル、C1−C18アルコキシまたはEで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルコキシまたはC2−C18アルケニルであり、R23、R24、R25’およびR26’が互いに独立してH;C6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであり、R27およびR28が互いに独立してH;C6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであり、R29がH;C6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであり、R30およびR31が互いに独立してC1−C18アルキル、C6−C18アリールまたはC1−C18アルキルで置換されるC6−C18アリールであり、且つR32がC1−C18アルキル、C6−C18アリールまたはC1−C18アルキルで置換されるC6−C18アリールであり、MがPd、RhまたはRe、特にPtまたはIrであり、Lが一座または二座配位子であり、Lが一座配位子である場合はMがPdまたはPtである場合はmが0または2、nが1または2であり、MがRh、IrまたはReである場合はmが0、2または4であり、nが1、2または3であり、Lが二座配位子である場合はMがPdまたはPtである場合はmが0または1、nが1または2であり、MがRh、IrまたはReである場合はmが0、1または2であり、nが1、2または3であり、ただしR1、R2、R3、R8、R4、R7、R5およびR6の少なくとも1つがHとは異なり、さらにを除外し;且つ一般式[式中、Arが6〜25個の炭素原子を有するアリール基を表し、A1が水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基および1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基のうちのいずれか1つを表し;A2〜A8がそれぞれ水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基およびハロゲン基のうちのいずれか1つを表し;M10が第9族元素および第10族元素の金属を表し;L10がモノアニオン配位子を表し;金属が第9族元素である場合はuが2であり、金属が第10族元素である場合はuが1である]によって表される構造を有する有機金属錯体を除外することを前提とする]の化合物。
請求項2
請求項1に記載の式IまたはII[式中、R1、R1’およびR2が互いに独立してH、C1−C18アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるC5−C12シクロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、またはCNであるか、またはR1およびR2がともに基を形成し、R206’、R208’、R205、R206、R207、R208、R209およびR210が互いに独立してH、C1−C18アルキル、C1−C18アルコキシまたはC6−C24アリール、C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C24アリールであり;R301、R302、R303、R304、R305、R306、R307およびR308が互いに独立してHまたはC1−C18アルキルであり、R3、R8、R3’およびR8’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−NR25R26であり;R4、R7、R4およびR7が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、Eで置換されるかおよび/または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CN、−NR25R26であり;R5、R6、R5’およびR6’がHであり、R25およびR26が互いに独立してC6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであるか;またはR25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに複素芳香環系を形成し;m’が0、1または2であり;m’’がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、且つ、0、1、2または3、特に0、1または2、特に0または1であり;R41がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、且つ、Cl、F、CN、N(R45)2、C1−C25アルキル基、C4−C18シクロアルキル基、互いに隣接していない1個以上の炭素原子が−NR45−、−O−、−S−または−C(=O)−O−で置き換えられるか、および/または1個以上の水素原子がFで置き換えられるC1−C25アルコキシ基、C6−C24アリール基または1個以上の炭素原子がO、SまたはNで置換できるかおよび/または1個以上の非芳香族基R41で置換できるC6−C24アリールオキシ基または2個以上の基R41が環系を形成し;R45がH、C1−C25アルキル基、互いに隣接していない1個以上の炭素原子が−NR45’’−、−O−、−S−、−C(=O)−O−または−O−C(=O)−O−で置き換えられるかおよび/または1個以上の水素原子がFで置き換えられるC4−C18シクロアルキル基、C6−C24アリール基または1個以上の炭素原子がO、SまたはNで置き換えられるかおよび/または1個以上の非芳香族基R41で置換できるC6−C24アリールオキシ基であり、且つR45’’がH、C1−C25アルキル基またはC4−C18シクロアルキル基であり、Eが−OR29;−SR29;−NR25’R26’、CNまたはFであり;GがE、CF3、C1−C18アルキルまたはC2−C18アルケニルであり、MがPd、RhまたはRe、特にPtまたはIrであり、Lが二座配位子であり、MがPdまたはPtである場合はmが0または1、nが1または2であり、MがRh、IrまたはReである場合はmが0、1または2であり、nが1、2または3であり、且つR29;R29;R25’およびR26’が請求項1に定義した通りであり、ただし、R3、R8、R4およびR7の少なくとも1つがHとは異なることを前提とする]である化合物。
請求項3
置換基R1、R4およびR7の少なくとも1つが基−NR25R26またはC6−C24アリール、例えばフェニル、−NR25R26で置換される1−または2−ナフチル[式中、R25およびR26が互いに独立してであり、R116およびR117は互いに独立して、場合により−O−で中断してよいC1−C25アルキルまたはC1−C25アルコキシであるか;またはR25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに、式[式中、R41はHまたはC1−C25アルキルである]の基を形成する]である、請求項1または2に記載の式Iの化合物。
請求項4
以下の構造(Va)、(Vb)、(Vc)、(VIa)、(VIb)または(VIc):[式中、R1、R1’およびR2が互いに独立してH、C1−C18アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるC5−C12シクロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリールまたはCNであり、R3、R8、R3’およびR8’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、C1−C18アルコキシ、Eで置換されるかおよび/または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−NR25R26であり;R4、R7、R4’およびR7’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、C2−C18アルケニル、Eで置換されるかおよび/または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ、C7−C25アリールアルキル、CNまたは−NR25R26であり;R25およびR26が互いに独立してC6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルキルであるか;またはR25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに複素芳香環系を形成し;m’が0、1または2であり;m’’がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、且つ、0、1、2または3、特に0、1または2、特に0または1であり;R41がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、且つ、Cl、F、CN、N(R45)2、C1−C25アルキル基、C4−C18シクロアルキル基、互いに隣接していない1個以上の炭素原子が−NR45−、−O−、−S−または−C(=O)−O−で置き換えられるかおよび/または1個以上の水素原子がFで置き換えられるC1−C25アルコキシ基、C6−C24アリール基または1個以上の炭素原子がO、SまたはNで置き換えられるかおよび/または1個以上の非芳香族基R41で置換できるC6−C24アリールオキシ基または2個以上の基R41が環系を形成し;R45がH、C1−C25アルキル基、互いに隣接していない1個以上の炭素原子が−NR45’’−、−O−、−S−、−C(=O)−O−または−O−C(=O)−O−で置き換えられるか、および/または1個以上の水素原子がFで置き換えられるC4−C18シクロアルキル基、C6−C24アリール基または1個以上の炭素原子がO、SまたはNで置き換えられるかおよび/または1個以上の非芳香族基R41で置換できるC6−C24アリールオキシ基であり、R45’’がH、C1−C25アルキル基またはC4−C18シクロアルキル基であり、Eが−OR29;−SR29;−NR25’R26’、CNまたはFであり;GがE、C1−C18アルキル、CF3、またはC2−C18アルケニルであり、R29;R29;R25’およびR26’が請求項1に定義した通りであり、M2がRhまたはRe、特にIrであり、Lが二座配位子であり、且つL’’’が一座配位子または以下の構造(VIIa)、(VIIb)、(VIIIa)または(VIIIb):[式中、M4がPdまたはPtであり、L、R1、R2、R1’、R3、R4、R3’、R4’、R7、R8、R7’およびR8’が上に定義する通りである]を有する請求項1の化合物]を有する、請求項1に記載の化合物。
請求項5
R2がHまたはCH3であり、R1およびR1’がH、C1−C18アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるC5−C12シクロアルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、C2−C20ヘテロアリール、Gで置換されるC2−C20ヘテロアリール、またはCNであり、R3、R8、R3’およびR8’が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C24アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ;C1−C18アルコキシまたは−O−で中断されるC1−C18アルコキシ;または−NR25R26であり;R4、R7、R4およびR7が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C24アリール;C1−C18アルキル;または−O−で中断されるC1−C18アルコキシ;C1−C18アルコキシまたは−O−で中断されるC1−C18アルコキシ;または−NR25R26であり;R25およびR26が互いに独立してC6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキル、または−O−で中断されるC1−C18アルコキシであるか;またはR25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに複素芳香環系[式中、G、R41およびm’’が請求項3に定義する通りである]を形成し;M2がIrであり、且つM4がPd、特にPtであり、且つLが二座配位子である]、請求項1に記載の式Iの化合物。
請求項6
二座配位子Lが、式[式中、環Aが、場合によりヘテロ原子を含有できる、場合により置換されたアリール基を表し、環Bが、場合によりヘテロ原子もさらに含有できる、場合により置換された窒素含有アリール基を表すか、または環Aが、環Aに結合した環Bとともに環を形成する]の化合物であり;特に式[式中、R211、R212、R213およびR214が、互いに独立して、水素、C1−C24アルキル、C2−C24アルケニル、C2−C24アルキニル、アリール、ヘテロアリール、C1−C24アルコキシ、C1−C24アルキルチオ、シアノ、アシル、アルキルオキシカルボニル、ニトロ基またはハロゲン原子であるか、または環Aが、場合により置換されたアリールまたはヘテロアリール基を表すか、または環Aが、環Aに結合したピリジル基とともに環を形成する(ここで、R211、R212、R213およびR214によって表されるアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシル基およびアルキルオキシカルボニル基が置換されてよいか;R213およびR214、またはR212およびR213が、式特に[式中、A41、A42、A43、A44、A45およびA46が、互いに独立して、ハロゲン、CN、C1−C24アルキル、C1−C24ペルフルオロアルキル、C1−C24アルコキシ、C1−C24アルキルチオ、場合によりG’、−NR25’R26’、−CONR25’26’もしくは−COOR27’で置換されてよいC6−C18アリール、またはC2−C10ヘテロアリールである、(ここで、R25’およびR26’が、互いに独立して、H;C6−C18アリール;C7−C18アラルキルまたはC1−C24アルキルであり、R27’がC1−C24アルキル、C6−C18アリールまたはC7−C18アラルキルであり;G’が、C1−C18アルキル、−OR305、−SR305、−NR305R306、−CONR305R306または−CN(ここで、R305およびR306が、互いに独立して、C6−C18アリール;C1−C18アルキルまたはC1−C18アルコキシで置換されるC6−C18アリール;C1−C18アルキルまたは−O−で中断されるC1−C18アルキルであり、R305がC1−C18アルキルまたはC6−C18アリールであり、且つR306がC1−C18アルキルまたはC6−C18アリールである)である)]の基である)]の化合物であるか;あるいは、Lが、[式中、R11およびR15が、互いに独立して、水素、C1−C8アルキル、C6−C18アリール、C2−C10ヘテロアリールまたはC1−C8ペルフルオロアルキルであり、R12およびR16が、互いに独立して、水素、C6−C18アリールまたはC1−C8アルキルであり、R13およびR17が、互いに独立して、H、C1−C8アルキル、C6−C18アリール、C2−C10ヘテロアリール、C1−C8ペルフルオロアルキルまたはC1−C8アルコキシであり、且つR14がC1−C8アルキル、C6−C10アリールまたはC7−C11アラルキルであり、R18がC6−C10アリールであり、R19がC1−C8アルキル、またはC1−C8ペルフルオロアルキルであり、R20が水素、C1−C8アルキルまたはC6−C10アリールであり、R21が水素、C1−C8アルキルまたは部分的または完全にフッ素化したC1−C8アルコキシであり、R22およびR23が、互いに独立して、Cq(H+F)2q+1またはC6(H+F)5であり、R24が、それぞれにおいて同じであるか異なっていてよく、且つHまたはCq(H+F)2q+1から選択され、R46が、C1−C8アルキル、C6−C18アリール、またはC1−C8アルキルで置換されたC6−C18アリールであり、qが1〜24の整数であり、pが2または3である]から選択される二座配位子L’であるか、あるいは、Lが、から選択される二座配位子L’’である、請求項1、2、4および5のいずれか一項に記載の化合物。
請求項7
式[式中、M2がイリジウムであり、R1がH、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるシクロヘキシル、C1−C18アルキル、[式中、n3が0または1、2、3、4、または5の整数、特に0、1、2または5であり、R11がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、且つC1−C25アルキル、C1−C25アルコキシ、−NR25R26、FまたはCF3であり、R4およびR7が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、Gで置換されるC6−C24アリール、−O−で中断されてよいC1−C18アルコキシまたは−NR25R26であり;R25およびR26が互いに独立してであり、R116およびR117は互いに独立して、場合により−O−で中断してよいC1−C25アルキル、またはC1−C25アルコキシであるか;またはR25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに式[式中、R41がHまたはC1−C25アルキルである]の基を形成し、且つLが請求項1に定義する通りである]の化合物である、請求項1に記載の式Iの化合物。
請求項8
式LIr(La)2またはIr(La)3[式中、Laが式[式中、R1がH、C1−C18アルキル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるシクロヘキシル、[式中、n3が0または1、2、3、4、または5の整数、特に0、1、2または5であり、R11がそれぞれにおいて同じであるか異なることができ、且つC1−C25アルキル、C1−C25アルコキシ、−NR25R26、FまたはCF3である]であり、R2がHまたはCH3であり、R4およびR7が互いに独立してH、C1−C18アルキル、Eで置換されるかおよび/またはDで中断されるC1−C18アルキル、C6−C24アリール、−NR25R26で置換されるC6−C24アリール、−O−で中断されてよいC1−C18アルコキシ、または−NR25R26であり;R25およびR26が互いに独立してであり、R116およびR117は互いに独立して、場合により−O−で中断してよいC1−C25アルキル、またはC1−C25アルコキシであるか;またはR25およびR26がそれらが結合する窒素原子とともに、式[式中、R41はHまたはC1−C25アルキルである]の基を形成し、且つLが請求項1に定義する通りである]の基である]の化合物である、請求項1に記載の式Iの化合物。
請求項9
式[式中、R1がC2−C10アルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチルブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルペンチル、1,3−ジメチルブチル、n−ヘキシル、1−メチルヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、場合により1〜3個のC1−C4アルキル基で置換できるシクロヘキシルであり、R2がHまたはCH3であり、且つLがである]の化合物である、請求項1に記載の式Iの化合物。
請求項10
である、請求項6に記載の化合物。
請求項11
発光層が請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物を含む、発光層を含む有機電子デバイス。
請求項12
さらにポリビニル−カルバゾール、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(TPD)、1,1−ビス[(ジ−4−トリルアミノ)フェニル]シクロヘキサン(TAPC)、N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−N,N’−ビス(4−エチルフェニル)−[1,1’−(3,3’−ジメチル)ビフェニル]−4,4’−ジアミン(ETPD)、テトラキス−(3−メチルフェニル)−N,N,N’,N’−2,5−フェニレンジアミン(PDA)、a−フェニル−4−N,N−ジフェニルアミノスチレン(TPS)、p−(ジエチルアミノ)ベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン(DEH)、トリフェニルアミン(TPA)、ビス[4−(N,N−ジエチルアミノ)−2−メチルフェニル](4−メチルフェニル)メタン(MPMP)、1−フェニル−3−[p−(ジエチルアミノ)スチリル]−5−[p−(ジエチルアミノ)フェニル]ピラゾリン(PPRまたはDEASP)、1,2−トランス−ビス(9H−カルバゾール−9−イル)シクロブタン(DCZB)、N,N,N’,N’−テトラキス(4−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TTB)、N,N’−ジ−α−ナフチル−N,N’−ジフェニル−4,4’−ジフェニルジアミン(α−NPD)、ポルフィリン化合物およびそれらの組み合わせから選択される正孔輸送層、または、電子輸送材料、例えばトリス(8−ヒドロキシキノラト)アルミニウム(Alq3)、ビス(2−メチル−8−ヒドロキシキノラト)(p−フェニルフェノラト)アルミニウム(BAlq)、テトラキス(8−ヒドロキシキノラト)ジルコニウム(ZrQ)およびそれらの混合物を含む、請求項11に記載のデバイス。
請求項13
電子機器、特に有機発光ダイオード(OLED)における酸素感応指示器としての、バイオアッセイにおける燐光指示薬、または触媒としての、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
請求項14
式[式中、XがH、メチルまたはエチルであり、且つLaが[式中、R1、R2、R1’、R3、R4、R3’、R4’、R5、R6、R5’、R6’、R7、R8、R7’およびR8’が請求項1に定義する通りであり、R1、R2、R3、R8、R4、R7、R5およびR6の少なくとも1つがHとは異なることを前提とし、且つ、さらに式[式中、Laがである]の化合物、式[式中、Laがである]の化合物、および式[式中、Laがである]の化合物を除外することを前提とする]である]の化合物。
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